夕刊に音たてて落つ梨の汁
脇屋善之
今年はまだ梨を食べていない。果物は全体的にお高いのであまり積極的には買わないのが我が家の傾向となっている。
季節は秋となり、何となくもの悲しい季節となっている。人生は他人に影響されることが結構ある。私の場合がそうなのかも知れないが、それなりに信頼している人に裏切られたり、友だちが自殺したり、といったことから自分の言動や行動を改めてゆくことがある。
この際何でもズバズバ言ってゆく人間になろうとか。
やはり、言ってゆく人間になった方が後悔しないような気がしている。立場は人を変えるのだが、もう自分を飾ることに疲れたら、本音を何でも語る必要があるようだ。我慢だけしてつらい思いをしても人生が台無しになるだけだといつも思っている。のびのびと生きるためには溌剌とした言論が必要である。いつも人前で沈黙を貫いて、朴訥こそが日本男児だとばかりに発言しない、というのはもう古い。
さて、皆さんは如何?
よろしくお願いします。 お読み頂きましてありがとう存じます。