雑草軍団からラグビー日本一を目指し続けた軌跡 大学編連載第24弾! | ラグビーを楽しもう!  

ラグビーを楽しもう!  

ラグビー観戦に行きましょう!

みなさんこんにちは!めっきりと涼しくなった今週。本当に過ごしやすくなりましたね。熱帯夜で無いと夜の睡眠もぐっすりと休まります。お話は84年度の秋のシーズンがいよいよ開幕し、私にとってレギュラーポジションの2年目のシーズンを迎える事になりました。上級生となった私はワンランク上の活躍を目指し、奮闘します。お楽しみ下さい!

 

 

 

【日大戦】

関東大学リーグ戦グループ1部が9月に開幕。ディフェンディング・チャンピオンとして迎えるこのシーズンは、連覇を掛けて戦う年として、前のシーズンとは違う立場で迎えるシーズンとなった。他の大学も戦力を補強して、リーグ内では法政戦に皆照準を合わせて倒しに掛かってくる。より一層油断できないシーズンとなるのは必至だった。

 

その時のリーグ戦1部は、専修大学、日本大学、大東文化大学、中央大学、拓殖大学、関東学院大学、国士舘大学,東海大学、そして法政大学の9チームで構成されていた。対抗戦グループとの違いは、下部リーグがあった事。関東大学リーグ戦グループの2部以下6部までには、正確にはわからないが、少なくとも数十チームと言う大学が控えていた。実力が落ちれば、当然2部以下への降格もある。

 

このシーズン法政大学は2連覇に向けて、好調な発進をした。昨年度優勝チームは、下位のチームから順に対戦していく。記憶では上に書いた順番が上位からの順番だった気がするが、正確には覚えていない。法政は当時、リーグ戦の旗頭として、毎年必ずNHK総合テレビでの中継が1試合は必ずあった。この年のNHKの生放送では、日本大学戦がそれに当たった。法政は日本大学戦まで全勝。二連覇に向かって進んでいた。

 

秩父宮での決戦の日、この試合に勝てば最終戦を待たずに優勝が決まる大事な試合は、秩父宮ラグビー場で行われた。昨年、この日本大学に敗れた事で、優勝までの道のりは最終戦までもつれた。同じ事は繰り返したくない。みんな気合が入っていた。しかし、日大も昨年法政を破って優勝のチャンスを掴んだのに逃してしまった。

その悔しさを、この試合にぶつけて来るに違いない。油断は出来なかった。

1400 キックオフ。日大には本郷から行った同期のフランカー中野とロックの白石、後のリコーで同期のSH畠山などが居て、フォワードに機動力のある良いチームだった。法政は主導権を日大に握られ苦戦。追いかける展開となり、厳しい戦況となった。日大にセーフティ・リードを許してしまった後半30分過ぎに、法政にチャンスが訪れる。スクラムから左バックスに展開し、フルバックが参加してゲイン突破し、ポイントになった。そこで法政は良い形でボールを素早く出すことが出来、法政スタンドオフ村田がフリーの形で順目にボールを受け取った。

 

村田は、FWのタックルをステップで交わし、私は直ぐ横をフォロー。タッチラインから5メートルライン内の狭いスペースを完全に二人で裏に抜ける。バックスのカバーが来たところで、村田は相手を引き付け私にボールを預けた。もう一人逆サイドウイングが私めがけて来ているのが、右45度に見えた。22mラインあたりが接点となりそうだったが、自分を信じてとにかく真っ直ぐにゴールを目指した。相手が間合いに入ってくるところで、もう1段ギアをシフトアップして、ライン際ギリギリで振り切った。眼前にもう誰も居ないインゴールがパッと開けた。左ウイングで初めての秩父宮でのトライだった。

 

ゴールも村田がしっかりと決め、ワントライで逆転できる所まで日大を追い詰めた。法政は残りの数分間で、敵陣に攻め込み、フォワードのパワープレーで何とかトライをもぎ取ろうと攻め続け、法政の時間帯が続いたが、時既に遅し。ディフェンスの堅い日大フォワードの壁を崩すことは出来ず、ノーサイド。この試合での自力優勝を逃すことになってしまった。

 

 

↓↓↓↓ 応援クリックをお願いいたします!青いリンクをクリックして下さい!

https://blog.with2.net/link/?1969265 人気ブログランキング 『ラグビー』