香港の19歳の活動家鍾翰林が国家安全法違反で中国当局から起訴される
香港の19歳の独立活動家鍾翰林が、国家安全法の下、「国家分裂扇動罪」にあたるとして、起訴された。
「鍾翰林は『国家分裂扇動罪』、『扇動的な出版を行った陰謀の罪』で公式に有罪にされました。」
現在は解散している活動家団体学生動源は Facebook でこう述べた。
29日朝、鍾翰林は、西九龍裁判所に出頭した。保釈を求める鍾翰林の訴えは棄却された。
鍾翰林は、10月27日、国家安全法21条違反容疑で逮捕された。この条項は、違法行為を行う人を支援することを禁じるもので、量刑は最大懲役10年だ。
罪状は次のようなものであった。
「今年7月1日から10月27日にかけて、国家の分裂を目論み、香港の団結を損なう活動を積極的に組織、計画、実施、参加したことが罪となる。」
また、学生動源が行ったクラウドファンディングで得られた資金70万香港ドルが鍾翰林の個人口座に入金されていることも罪とされた。
さらに、2018年11月30日から今年6月9日にかけて、扇動的な出版物を出版したとしても罪に問われた。
この後、来年1月の公聴会まで、少なくとも10週間拘束されるという。
鍾翰林の保釈が認められなかったのは、鍾翰林が再犯を犯し、逃亡する恐れがあるとの検察側の申し立てを受けてのことであった。
【亀田浩史訳】