投資で成功する為の要素に「情報」があります。
運用成績が良い人を見ると、しっかりと情報収集してる人が多いですね。
証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーといった専門家の意見など、以前と比べて多くの情報が集められるようになりました。
しかし、プロならば投資予想が当たるかと言えば・・そうとも限りません。
専門家の「強気相場がスタートする」という言葉を信じて投資したら、急落して大損したという話も珍しくありません。
こういった結果になると 「専門家の情報なんて全然あてにならない」 と愚痴りたくなりますよね。
私も似たような苦い経験は何度もあります。
ただし、専門家の意見を重視する姿勢は変わっていません。
今回は投資情報との付き合い方について考えていきたいと思います。
この記事の目次
専門家の意見は参考になる!でも、100%当たる予想は無い
最初にプロの予想に対して私の見解を述べると「専門家の意見は外れる事も多い、でも自分で予想するより遥かに当たる」です。
投資方針を立てるときに、雰囲気や勘だけで行うのはリスクが高すぎます。
これでは、ただの博打になってしまいますね。
プロと呼ばれる人達の持っている情報は、個人投資家よりも圧倒的に多い!
今後の方向を決めていく上で非常に参考になります。
ただし、 絶対に忘れてはいけないのは「未来の事は誰も分からない」という事。
株式投資のリターンが大きいのは、リスクがあるからです。
どんなに優秀な人でも100%予想が不可能という事ですね。
100%を求めるのであれば、銀行預金のような元本保証商品を選択するしかありません。
専門家の情報というのは私たちが考えるよりは正しいので利用価値は高い。
でも、外れる可能性は常にあるので、その点を忘れてはいけない。
ちなみに、プロの予想がハズレた時に“運用が上手な人ほど不満を言わない”というのが私の経験則です。
私が専門家の意見を警戒する時は?
完全な未来予想は誰もできません。
100%正しい専門家の意見というのは存在しないのですが、参考になるものが多いのは事実です。
ただし、専門家と投資家の意見が一致しすぎている時は要注意だと思っています。
予測不可能な市場に対して、ほぼ全員が同じ予想をしている・・。
ちょっと違和感がある状態です。
こういう時は、大きく崩れることがあるので注意しています。
過去の例で言えば、 中国株が北京オリンピック前に上昇した時がそうでした。
中国株投信のチャートを2007年8月~2008年8月(1年間)を抜き取ったので確認してみてください。
2007年当時の 中国はGDPが5年連続2桁成長 で、2008年8月に北京オリンピック開催を控えていました。
当時は専門家は勿論ですが、個人投資家も強気一色です。
実際に表にある投信の基準価額は2ヶ月で60%も上昇しています。
そして 「中国に投資しないなんて信じられない」みたいな雰囲気が一般の人にも雰囲気が広がったころをピークに転落が開始します。
最初は下がっても「北京オリンピックもあるし・・再上昇する」という観測でしたが、下落は止まりません。
ちなみにリーマンショックは2008年9月ですから、このチャートはそれ以前のものです。
この後のリーマンショックでは基準価額が3千円台まで突っ込む事になります。
100%ではありませんが、ひとつの方向に自信を持ちすぎた時に相場がガタッと崩れるとことがあります。
私は米国の成長株に対して強気で投資をしてきたのですが、足元で比率を下げたのはこの時のイメージがあったからです。
慎重になりすぎかもしれませんが、リータン率を下げても損する可能性を小さくするのが私の運用方法になります。
答えを急がない!本質的な価値がシッカリしているものに投資
専門家の予想が外れるケースが多い理由のひとつに、投資家が短期的な上昇を求める傾向が強いこともあります。
企業の財務状況や業績といった本質的な価値を分析(ファンダメンタル分析)するのが得意な専門家が多いですね。
これは「利益成長は株価に比例する」という考え方ですので、年単位の長期投資に向いている手法ですね。
つまり、 今年の株価予想などには使い物になりません 。
しかし投資家は短期的な上昇銘柄を知りたい人が多いので、このギャップが「専門家の予想は当たらない」ということに繋がります。
短期的な値上がりを目指す場合はブームを探ったりチャート分析をする方法がありますが、こちらは俊敏な対応が求めらます。
1週間後には投資方針が正反対になっている事もあるという事です。
仕事をしながら合間に運用するなら、本質的な価値を確認して長期投資をする方が合っていると思います。
また、業績や財務状況をしっかり掴んでおくと、市場全体が急落した時にガツンと購入できるので大きなリターンも狙えますね。
★米国株の本質的価値を探るのに役立つツール
株価予想よりも、経済の状況や株価の中身を見る
専門家の予想を見るときに「1ヶ月後に上昇する銘柄は何かな?」という視点に立ってしまうと、ハズレっぱなしでガッカリしてしまいます。
残念ながら短期的な予想はトレンドを語るしかできないので、正解には限界があります。
それよりも企業の業績状況や財務状況のデータ、競合他社との優位性などを確認して長期で運用した方が成功確率は高まると考えています。
こういった点を中心に専門家の意見に耳を傾けると、本当に参考になるものが多いです。
今回は『投資情報との正しい付き合い方!専門家の予想が外れるのは普通の事』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
補足:私が投資情報を確認するのは基本的に週1回だけです。
私の情報収集は、基本的に週1回「岡三グローバルウィークリー」を確認するだけ!
米国株や日本株、債券などの情報や今後の戦略についてコンパクトにまとめられているので重宝しています。
多すぎる情報は投資行動にマイナスに働く場合があるので、 信頼できる情報に絞り込む ようにしています。
詳しくは別記事にまとめていますので、興味がある人は覗いてみてください。