■安倍晋三の死角 | ◎ 浮輪浮遊録 ◎

◎ 浮輪浮遊録 ◎

★「では、どうするか」が、視点のブログです。/ ★ 更新:【 第2 水曜 】、他・随時更新。(2010年9月15日 開設)

 

◆「名誉」の悪魔

 

古今東西、現状を把握せず「名誉欲」が暴走し目的化してしまい、権勢が反転し衰亡する例に事欠きません。

 

現状、我が国において安倍氏に代わる人材は見えない状況にはあります。
ことに能力は横に置き、人を束ねるという重要な役割を考慮いたせば、その感を強く抱きます。

 

しかしながら、安倍氏にも大きな懸念はあります。
それは、氏の名誉欲にあります。

 

我が国の現時点での最重要課題は国防や防災等の基盤的事項を除けば、国益棄損勢力との闘いにあります。
具体的には、報道界や教育界等の改善です。

 

しかしながら、現状は必ずしもそうではなく、憲法改正や北方領土等、「名を残す」ことが目的化しているように感じられ、大きな懸念を抱くのです。

 

◆運気十年の壁

 

権力の頂点に上り詰めること自体、極めて強力な運を持っているといえます。

 

しかしながら、独裁国家を除く多くの国において、任期を設けて歯止めを掛けております。
これは長期政権の腐敗を防ぐためという、一般的な認識もあります。

 

一方、明文化されることの無い最大の目的は、運気の衰亡に備えることにあります。
稀にみる強運の持ち主でも権力について10年前後で運気の衰亡もしくは変転に見舞われます。

 

加えて、運気とともに懸念されるのは、「物申す」ことができない環境が醸成されることです。
これが重大な局面で、決定的失敗を招くのです。

 

安倍氏は今回の任期満了で9年目に到達しますが、それまでに後任を確立するのが大きな任務となります。

そして、政界から引退するのではなく、次期総理とともに外相等の重要閣僚に就き、閣内から支援することが望まれます。

 

◆トップの条件

 

古今東西、万能のトップなど存在しません。
ほとんどが他国や自らの専門外を知らず、凡庸な人物です。
一つ抜きんでたところは、権力を手に入れたという運気にあります。

 

では、トップに求められることは何でしょうか。
それは、運と人使いにあります。
一人のトップが長期に渡って権勢を発揮することは、長期的に見て弊害が強く残ります。

 

トップは、運が強く見栄えがして、人使いが上手ければ良いのです。
これを逆に言えば、トップとは“参謀”を上手く使い、自らの役割を演じれば良いことになります。

 

*   *   *   *

 

当ブログは 人気ブログランキング 政治部門に参加しております。
ランキングのバナーをクリックしていただきますと 幸いに存じます。

 

*   *   *   *