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前回の続きです。
4月になった。私は長かったうつ状態を抜けて安定期に入っていた。通所は引き続き週4回4時間、水曜日だけ2時間でもう一歩で完全復活になるところだったがここまで来て体調が悪化したら何もならないのでもう少し様子を見てこのまま安定した状態が継続するようであれば検討することにした。
４月中旬になると安定期を過ぎて軽い躁気味の状態になっていた。そんなある日にこのブログの過去ログを読み返していたらふと大学生の頃の記憶がよみがえってきた。特性上このようなときに出てきた記憶というのは驚くほど正確である。過去ログで大学生の頃も書いたが、登場人物も多くて分かりにくいのでライトノベル風に登場人物を５人に絞って書こうというところまで固まってしまった。
こうなるともう書かずにはいられなくなった。主人公は私自身である。あと男性と女性が２人ずつ登場する。これをかなりのハイペースで原稿を書き始めた。週末の３日間ほぼ１日中書き続けて原稿は仕上がった。ワードで３０ページ（約12000字）くらいの短編となった。これが昨年公開した「すれ違うふたり」である。
今から読み返せば公開するのも恥ずかしい内容だが最初の作品と言うこともあって事業所の一部の人にも読んでもらった。一応相関図なども作って分かりやすく作ったつもりだったが分かりにくいと言われた。もう書いていく段階でライトノベルにはならないことは分かっていた。
評判はどうあれ楽しんで書くことができて良かった。私は小説家になる気はないが、何らかの形で文章を書く仕事に携われたらいいなと思うことがある。
話は次回に続きます。