適度なストレスは心と体を活性化する人生のスパイスです | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

ストレスが継続すると、ニキビ、赤ら顔、毛穴の開きやシミ、シワなどの皮膚の老化が起こるだけでなく

や高血圧、糖尿病、発癌なども惹起することを解説しました。

これはストレスを細菌と同じような排除すべき異物をとして認識して、慢性炎症を起こすために起こります。

継続するストレスは心と体や皮膚にダメージを与えます。

 

ストレスは生体につらさを与えるものです。

ではストレスは全くないほうがいいのでしょいうか?

 

実は適度なストレスは心と体を活性化する作用を持っているのです。

ストレスは体内で活性酸素を産生して、酸化ストレスを生じます。

酸化ストレスを除去するために、代謝の促進、すなわちミトコンドリアの活性化や炎症抑制反応が起こるのです。

ストレスが一時的なものであればアドレナリンやグルココルチコイドを分泌する副腎が疲弊することもありません。

ストレスに対応するために、全身の細胞のミトコンドリアが増加して

ひとつひとつのミトコンドリアのATP産生能があがるだけでなく、ストレスにより生じる炎症を抑える能力も増加します。

ストレスは脳への血流を増加して、脳細胞を活性化することも知られています。

適度なストレスは、体内で適切な活性酸素を生じて、それを除去するためのシステムを活性化するのです。

 

僕は、診療後は週に3日ジムで運動をしています(時にはジムに行くのをさぼりたくなります)。

ジムでトレーニングしている最中も、最後の有酸素運動イヤだなあと思います。

でもすべてのトレーニングをすると、心も体もポカポカしてくるのです。

運動すると脳を含む全身への血流が増加します。

その後自宅での論文を読んだり書いたりする仕事もどんどんはかどるようにになります。

運動やデスクワークで生じた酸化グルタチオンやATPが分解してできたアデノシンが増加して

ベッドに入るとたちどころに眠れるようになります。

 

継続的に運動をする人は肌に艶があり引き締まったボディをもち頭の回転もよくなり、筋力も増強する

全身に強力なアンチエイジング作用を実現しています。

継続的な運動は、運動するたびに体内に適量の活性酸素を生じており、その処理のための抗酸化能が増加するのです。

コロナでジムが休みとなりしばらく運動はしていなかったのですが、ジムで運動してクリニックにいったら

先生、顔がピカピカしているといわれました。

 

適切な運動も、適度なストレスも、活性酸素を体内に生じる酸化ストレスを起こすことで

活性酸素の消去システムを鍛えているのです。

適切な運動は適度なストレスとなり体も心も活性化します。

 

会社で大きなプロジェクトが生じて、そのプランニングを任された、

学校で試験がある、などは大きなストレスとなります。

でもプランニングのプレゼンがうまくったとき、試験がうまくいったときの達成感は大きな喜びをもたらします。

試験勉強の最中はグルココルチコイドやアドレナリンの分泌が増加します。

精神的ストレスを感じているときと同じ反応が起こります。

でも最後の達成感の際にエンドルフィンが大量にされ、心も体も喜びに満たされます。

このようなある程度のつらさがあると、休日のありがたみが増加します。

 

毎日ストレスが全くなく、機械的にだらだら仕事をしている状態と

ある程度のストレスを感じるがストレスに対処してそれを克服して達成感や仕事のやりがいを感じる日々

どちらの生活をしたいとおもいますか?

 

朝から晩まで何もしないで南の島で過ごす、

青い空、光る海、頬をなでる潮風、人生最高のひと時ですね。

でもそれが永遠に続くとしたら、どうでしょうか?

きっと退屈してしまうのではないでしょうか?

僕の場合、そのような生活を1週間もして、鏡を見たら妙に間延びした顔がありました。

頭も体も緩んでしまったのです。

休暇の終わりの頃には、クリニックでの忙しい生活に戻りたい、そう思う自分がいました。

 

 

 

適度なストレスは心も体も成長させます。

車のエンジンは時々高回転まで回さないと、アクセルを踏んでも反応しなくなるといいます。

ストレスはエンジンのアクセルを踏んだ状態です。

ときどきストレスというアクセルを踏んで、心と体に刺激を与えることもまた大切なのです。

 

ストレスを減らす工夫として瞑想、リラックスなどがありますが、これはストレスでお休みしてしまう

副交感神経を有意にする効果があります。

運動は、酸化ストレスを減らすトレーニングをすることで、同じく酸化ストレスに耐える力を増大させます。

リラックス、瞑想が受動型のストレス解消法としたら、運動は副交感神経だけでなく、交感神経も活性化して

活性酸素を消去する 能動型のストレス解消法でしょう。

この二つをうまく組み合わせて、適度なストレスを乗り切ることが豊かな日々につながると思います。

ビタミンABCやグルタチオンなどの抗酸化剤もストレス解消のパワーを増大させます。

交感神経も、交感神経も、そして視床下部、脳下垂体、副腎、が健全にホルモン分泌をするには

ビタミンABCやグルタチオンが十二分に必要なのです。

 

ビタミンABCやグルタチオンは皮膚のストレスを軽減して、透明感のある皮膚を実現します。