でもねー、ラマダンが始まってから
夕食の用意を手抜き出来なくなり
しかも食べ終わるの遅いし
夜の勉強は無理でねー。
限られた午前中の時間を
三種の科目の宿題とテスト勉強に充てるのですが
記憶力が無くて全部暗記しきれないんですわ〜
こうして毎年この時期のテストは
厳しい状況が続くのですが
今年初めて、少し変化が見え始めたんですよ。
今まで、泳げない人間が水中でもがいている状態だったのが
バタ足で前進出来るようになった感覚があるんです！
フランス語を書くだけでパニクっていたのが
ずいぶんと冷静になれた感じ。
自分が何書いているのか解らなかったのが
見直すと間違いに気が付ける感じ。
もう、それだけでも嬉しくてね。
今朝もテスト範囲全然終わっていないのですが
出来るところだけでもテストで試してみたくて
いつもガチガチに緊張していたのに
とても冷静でいれたのです。
で、13時からのテストまでに1つ用事を済ませようと
車で出発して、信号の右折レーンで右折していると
お隣の左折レーンから無理矢理右折してきた
ATAF（フィレンツェのバス会社）の大型バスが
私の愛車の左前頭部をガガガガガッとエグりながら
前進出来なくなり停車しましてね。
もう、そのバスの運転手のバカさ加減に
まるで自分の顔の肉をえぐられたかのような
怒りと憎悪一杯で車を降りた訳ですわっ。
ヘラヘラと降りてきたバス運転手。
アンタ、左折レーンからの右折は禁止でしょう！？
どうしてくれんのよ、うちの子（愛車）の顔に傷付けてっ！！
バスの乗客もみんな
運転手が悪い、運転手のせいだ！
とヤンヤヤンヤ言っています。
私はこんなバカ運転手から被った被害と
この無駄な時間に呆れながらも
自分が無傷だし
車も傷付いただけで動く状態なのに感謝しながら
でもいつになく動揺していたんですね。
そこに後ろから警察の車がやってきて
停まっているバスの後ろにピタッと停まったんですわ。
お〜！救世主登場！
私はバシバシ警察の車の窓ガラスを叩き
スミマセン、このバスが私の車を傷付けたのですが
私、こういうの初めてで動揺しているので
助けてくれませんかね？？
警察官は、おっしゃ、ココはオレにまかせて！
と、ヘラヘラしているバカ運転手を捕まえて
色々と事情聴取。
私が聞き逃しの無いように
色々と教えてくれて
コレを君の保険に届ければいいからね。
と、全て至れり尽くせりで終わりました。
その後、いつもお世話になっている
保険屋の女将に電話して
では明日一緒に被害届を書きましょう！
と約束して、やっと安心出来ました。
その後、無事テストも受けられて
一段落した後、
どうもあのバカ運転手の顔に
見覚えがあることに気が付きました。
思い出しましたよぉ〜！
あの男、9年前に私に怒鳴りつけてきた男でした！
まだ息子が1歳半だった頃
バスの中で息子がグズりだし
泣き始めて止まらなくてギャン泣きに突入した時
この運転手は道中車を停め
運転席から出てきて
仁王立ちで、
そんなに泣かせているなら降りろ！
降りなければ俺は走り出さない！
と私に怒鳴りつけてきたんですね。
イタリアに来たばかりの頃は
こういう横柄な態度の男に言い返せなくて
泣き寝入りして酷く悔しい思いを沢山したのですが
私の救世主、口喧嘩の達人のモロッコ人の友人が
こう言われたらこう言い返すのよ！
こう返されたらこう切り返すのよ！
と喧嘩の極意を教えてくれたのです♪
私はこのフィレンツェのバス会社のお陰で
「公衆の面前での喧嘩の仕方」
をマスター出来たのでした。
ここは喧嘩訓練の成果を試すべく
仁王立ちしている男に向かって
私はチケット払っているんだから
アナタに降りろと言われる筋合いは無いのよ。
先に言っておくけど、終点まで降りないわよ
アナタの仕事はね、前進して、停車して
ドア開けて、また前進するだけなの。
そこで仁王立ちしていると仕事していないってクレーム書くわよ！
早く運転席に戻って前進しなさいよ！
他の人も待ってんのよ！！！
そのうち息子も泣き止み
運転手は、渋々運転席に戻り
バスを発車させたのでした。
イタリアでは、人前でも自己主張出来ないと
外国人だと思って舐められて、
自分は泣き寝入りですからね。
そしてこういう外国人にイチャモンつけてくるイタリア人は
自分の個人的なストレスを
弱者にぶつけてくるような
気が小さい意地の悪い人間なんですわ。
今回の事故も、
このチンタラ前に進まない中国人（私）なんか
（道が混んでて前進出来なかったんですけどね）
左折レーンから俺様が追い越してやるわぁ〜！
って男の魂胆ミエミエの結果でございました。
外国人である私達は
こういう横柄な男の餌食にならないように
喧嘩の練習して
こちらから流暢に怒鳴りつけられるように
こちらから流暢に怒鳴りつけられるように強く、しなやかに参りましょう☆