モロッコの結婚式前の舞台裏 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

モロッコの結婚式前夜に
ヘナを描いてもらって
足裏も乾いて歩き回れるようになったら
階下テラスに降りてみてビビビビックリしてしまいました。



そこはまるで戦場!
死闘の料理バトルが繰り広げられていたのです。




まずは炭火。
大きな麻袋一杯に木炭が入っていて
この炭火の実際の大きさが
皆さん、想像出来ますでしょうか?





鶏が山積みになっていたのが
どんどん調理されていきます。



こんなワイルド調理!
ド肝を抜かれましたね!



お隣ではダンボール一杯の玉ねぎを
ひたすら切っているマダムが。


それは夫の実家近くにお住まいで
こちらの家の親戚の
私とも随分親しくして下さっているマダムでした!


あらー、ヘナしてもらったの?
良かったわね〜!
私は今回はここで調理係よ。


なんとここで料理を繰り広げているのは
皆さん花嫁さんの親戚で
60〜70歳台の花嫁の伯母さん達5人。



今回の結婚式は、ケータリング無し!
全部自分達で調理して振る舞うそうです。
会場は自宅の外の空き地に設置した巨大テントにて。
そこにテーブルや食器、サービス係、ミュージシャンが外注されていました。



結婚式の120~30人の料理だけではありません。
ヘナをしに招かれている20人近くの親戚客、
今夜はこちらのお家に泊まるのです。

その宿泊客の夕食と翌日の朝食、昼食まで食べて
その後結婚式参加となるので
私は彼女達の死闘の料理バトルを
想像するだけで頭痛がしてきました。


私も昔学生時代、研修で100人分の学食の調理を
1週間任されたことがありましたが
和食なんて盛りも少なく
こんなにワイルドでは無かったから。


そして私の疲労感は昼だけで終わりましたが
この伯母様達のバトルは
なんと結婚式翌日+αまで休み無し、
まさに死闘が繰り広げられていたのでした。



こちらは来客の朝食用ハリラの材料。
モロッコのとろみのあるミネストローネスープです。



イタリアと同じメッツァルーナ(半月包丁)で
ワシワシ切っていますが、切れ味悪そ〜ぅ。
日本の包丁でチャチャッと切ってあげたい。



夜は来客用に丸ごと鶏肉のタジン。
写真撮り忘れ…。


結婚式当日ランチは
来客用に鶏とじゃが芋のタジン。
芋がうみゃーっ!
モロッコのじゃが芋はヤバ旨です。







結婚式当日、式用の牛肉とプルーンのタジン。
調理開始っ!




ど迫力の肉の山びっくり










私はアーモンドの皮剥きのお手伝い。


私はたまたま知り合いマダムがいたから
お喋りしながらお手伝いしていましたが
来客は誰も手伝わず、ゴロゴロしていました。


花嫁の家族もひと時も休む間もなく働いていて
モロッコの結婚式は大変だあなぁと
観察しているだけでドッと疲れた結婚式前。


つづく