トラブル修理-セルシオ(UCF31)時々エアコンが効かない → 診断中ラジエータが爆発!! | フリークのブログ

フリークのブログ

自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

セルシオのエアコンが時々効かないという事で入庫されました。

 

左右のラジエータファンモーターの抵抗が大きく、

両方とも交換が必要と診断。

 

お客様立会いのもと他にも色々診ていたのですが、

ついでに診断機にもかけておきますか!と、

二人共セルシオの前から離れた途端、

 

 

「ばしゅーーーーーー!!!!!」という物凄い水蒸気と共に、

冷却水が吹き上がりました。

 

一瞬何が起こったか分からなかった位(^^;

突然のラジエータ破損!

 

 

 

 

 

そのまま車を預かり、エンジンルームを一先ず掃除。

 

 

 

 

 

 

 

まさかの、ラジエータアッパータンクが、こんな事に!!

 

ちなみに、破損直前まで水温は正常。

特に圧が掛かっていたなどは無く、普通のアイドリング状態。

 

つまり、何の前触れも無く、本当に突然のアッパータンク爆発です。

 

たまたま車を離れたから良かったものの・・・

もし離れるのがあと1~2分遅かったら・・・

 

それにしても、こんな所割れる!?

 

 

お客様に聞けば、2年ほど前に市内の車屋さんにてラジエータは新品に交換されたそうです。

 

調べてみるとこのラジエータ、某オークションなどで格安で販売されている、中○製の激安ラジエータ。

 

安いのは、安いなりの理由があるのですね、やっぱり!

 

 

 

 

それにしても、前の作業では色々あった様で・・・(^^;

 

 

 

 

 

前回交換する際に、カプラーの爪とか折っちゃったんですね。

 

 

 

 

 

何処かのビスがこんな所に挟まってますし・・・

 

 

 

 

 

ホースバンドのサイズも全然合ってない。

 

この辺りも手を入れながら、

まずはラジエータを交換、

そしてエアコンも効く様に直して行きましょう。

 

 

 

 

サーモハウジングを取り外し。

 

 

 

 

 

ホース接続部は綺麗に掃除をして磨きます。

 

 

 

 

 

ラジエータ爆発の際にオーバーヒートもしているからというのもありますが、サーモスタットはいつから交換されていないかも不明の為、

サーモスタットも交換しておきます。

使用するのは純正。

ちなみに、茶色いのは錆ではありません。

 

 

 

 

組み付け。

 

 

 

 

ラジエータとファン、ファンシュラウドをごっそり取り外します。

 

 

 

 

 

 

 

交換して間が無いのは確かですね。

とっても綺麗なラジエータです。

 

 

 

 

 

 

こちらはフリークで取り寄せた新品のラジエータ。

日本メーカーの製品です!

日本国内のラジエータメーカーが、

しっかりした管理の元製造している商品です。

 

激安粗悪品ラジエータとの価格差は数千円。

最悪の場合、この数千円の差で車自体を失う可能性もある訳です。

 

 

 

 

 

こちらは粗悪品のアッパータンクです。

 

 

 

 

 

こちらはフリークで取り寄せた国内メーカー品。

 

このラジエータを製造販売しているメーカー、

「KOYORAD(コーヨーラド)」さんに電話して聞いてみました!!

 

 

 

アッパータンクで言うと、粗悪品との一番の違いは「厚み」だそうです。

 

安い物はどの様な製造工程を経て製品として仕上がっているかは分かりませんが、製造工程や材質なども違うのではと言われていました。

コーヨーラドさんでも粗悪品との差をワゴンRのラジエータで調べたそうですが、厚みは完全に違っていたそうです。

 

 

 

 

色々と話を伺う中で、今回の爆発の原因が分かりました!

 

この破損箇所ですが、

外観から分かる様に、角(かど)となっている場所が裂けています。

 

コーヨーラドさんのラジエータも、外観には同じく角があるのですが、

実は内側が違っていまして、

この角部分はどうしても内圧が集中し破損の可能性が高い為、

コーヨーラドさんでは、

肉厚を増して「めがね橋」の様に内側を丸くしているそうです。

 

 

 

 

 

めがね橋の画像を見ると、その意味がよく分かりますね。

内圧を上手く分散させる様に工夫されているんですね。

 

そりゃ、強度に大きな差が出る訳です!

さすが日本メーカー!!

 

 

 

あと、冷却能力を大きく左右する「ルーバー」に付いても、

粗悪品の作りは悪く、一番重要な冷却能力を落としてしまっている可能性が高いそうです。

 

詳しくはコーヨーラドさんのホームページにも記載がありますので、

興味のある方はご覧下さい → KOYORAD

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは粗悪品。

 

 

 

こちらはコーヨーラドさんの物。

 

外観からは一見しても分かりませんが、

色んな工夫が施されているんですね。

 

 

 

 

 

ファンコントロールユニットも交換です。

品番も変わっています。

 

 

 

 

 

ファンを取り外して、モーターを交換します。

 

 

 

 

取り外したモーターからは、大量のブラシカスが!

 

 

 

 

両方新品に交換して、

 

 

 

 

 

元に戻して組み付けます。

 

 

 

 

 

 

ATFクーラーホースのバンドも適正な物に取り換えました。

 

純正スーパーLLCを充填し、エア抜きを実施。

エアコンがどんな状態でもしっかりと冷える事を確認。

 

 

 

 

 

ついでにオイルメンテナンスもしておいて欲しいとの事でしたので、

オイルフィルターエレメントを交換。

 

 

 

 

 

WAKO'Sのオイルに、こちらの添加剤もご指定での依頼。

 

試運転の結果も良好!

ありがとうございました。

 

 

 

今回のエアコン効き修理とラジエータ爆発修理では、

上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・クーリングファンコントロールユニット交換

 ・クーリングファンモーター(左右)交換

 ・ラジエータASSY交換

 ・サーモスタット交換

 ・サーモスタットガスケット交換

 ・スーパーLLC充填

 ・エンジンオイル(WAKO'S PRO-STAGE S)

 ・オイルフィルターエレメント交換

 ・WAKO'Sエンジンパワーシールド添加


今回の修理ご請求額は、 ¥ 127,000- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  149,500km>

 

※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はご遠慮下さい。

 

 

 

 

ブログランキングに登録しています。
クリックして頂けるとランキングが上がりますので、お願い致します(^^)

 

 

★愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました

 

 

★愛媛の社長TVに掲載されました



★株式会社フリークのホームページはこちら