バックギアに入らなくなって、
前進しか出来なくなったとの事で、
前進のみでご来店頂きました(^^;
空冷最終型、993型ポルシェです。
シフトレバーがグラグラになっていて、
バックギアの位置が全く定まらず、
この辺かな? この辺かな?? とシフトを入れてみるも、
バックギアには入ってくれません。
シフトリンケージ関連が怪しいので、アンダーカバーを取り外します。
シフトスリーブが脱落しかけです。
リヤ側に大きくずれ込んでいる為、
フロントサイドはスリーブが見えません。
しかも、スリーブブッシュが無くなっています。
シフトギアボックスを分解して降ろして来ます。
この写真を見ると構造がよく分かるのですが、
シフトレバーの前後ストロークは、
このスリーブに沿って行われています。
今回のトラブルは、このスリーブを固定しているブッシュが経年劣化で粉砕し、無くなってしまった事が原因です。
スリーブを取り外して、スムーズに移動する様にグリースを塗布しておきます。
スリーブの両端にはロックが付いています。
(手前側ロックは取り外しています)
ボックス部にブッシュを装着。
シフトギアボックスの組み付けも完了です。
続いて、取り外したシフトロッド。
両端がボールジョイントになっていますが、
ここに結構大きなガタがあります。
今回の症状の原因ではありませんでしたが、
近い内この部分も破損します。
ここが破損すると、最悪どのシフトにも入らなくなります。
ボールジョイント部のカラーは硬化してボロボロです。
書き出すとボロボロと更に崩れて、こんな状態に。
ロッドASSY交換は高過ぎますので、リペアキットを使って修理ます。
まずは治まり具合を確認。
シリコーングリースも塗布して、装着後のスムーズさアップと
摩耗を防ぎます。
組み付け完了。
シフトギアボックス、リンケージなどの摺動部が一新された事で、
バックギアだけでなく、各シフトポジションへの入りも非常に良くなりました。
ここまでの修理で、総額3万数千円です。
ここから、追加でご依頼頂きましたエンジンオイル交換とタイヤ交換を行います。
993のエンジンルームですが・・・、
導入した冷却エアーをエンジンへと導くインレットカバーが破れています。
オイル交換前には、まずエンジンオイル量をチェック。
ゲージの先端にも付きません。
オイル量は結構減っている様です。
オイル排出ドレンは2箇所。
1箇所目はこちら。
2箇所目は、右側のサイドステップアンダーカバーを取り外した内側にあります。
このパイプを通ってフロントに圧送されたオイルが、
オイルクーラーを通って冷やされて返って来てエンジンを冷やしています。
殆どのオイルはこちら側のドレンから抜けます。
両方のドレンプラグからオイルをしっかり抜き取って、
どの位の量になっていたのかを測っておきます。
前回のオイル交換からの距離と、現在のオイル残量を知る事で、
どの位のオイル消費がされているかを知っておく事が出来ます。
5.5リットルまで減っていました。
規定量が9.5リットルですので、4リットル程減っていた計算になります。
エンジンオイルを充填。
使用したオイルは、ASH PSE 15W-50 です。
レベルゲージで油量を確認しながら充填し、
その後しっかりとエンジンを暖気。
インパネの油量計で、針が水平になっている事を確認。
針が水平で、適正油量となります。
リヤタイヤ、内側はワイヤーが出ています。
装着されているのは ポテンザ S001 です。
現在、001は廃盤になり、 後継の007になっています。
リヤタイヤはワイドなので、左右で10万円をちょっと超えます(^^;
一部、穴も空きかけています。
バースト寸前だったようです!
金属バルブでしたので、中の虫ゴムだけ新品に交換します。
プラスチックのキャップが使われていましたので、
うちにあった金属キャップに交換しておきました。
(中古ですけど)
バランス調整もバッチリ。
組み付けて完成です。
その他、今お預かり中で作業進行中の車たちや、
新たに入庫して来た車たちをご紹介。
今日(25日/土曜日)、昼から柳谷村に上がってきます。
電波は繋がるとは思うのですが・・・たぶん・・・。
会社は閉めていますので、このブログで簡単に報告を。
AMG C36は、ウォーターポンプ交換終わりました。
が・・・、
ウォーターポンプ組み付けて行く中で、
「この穴は何故空いてるの??」というのが2箇所。
どうやら、他グレードにもこのウォーターポンプと同型が採用されている様で、それぞれに対応出来る様に、センサー用の穴が。
届いて現物を確認するまで分からなかったものですから、
追加で穴をふさぐ専用プラグを手配。
これで数日延期。
サーモスタットも破損していました。
さらに追加注文。
ホースを組み付けようかと思い、よくよく見たら、
何だか補修したような痕跡が・・・
しかも、バンドをずらしてみると、小さな傷が。
中まで到達はしていませんでしたが、
補修に傷に・・・
部品代を調べたら 1,850円 (^^;
交換しない訳がないと思い(勝手に)、
更に追加注文。
しっかり診とけよ!って、ブツブツ自分に言い聞かせながら・・・
全て組み付けが終わって冷却水のエア抜き。
その時は全く問題無かったのに・・・
翌日も念には念を入れて更にエンジンを暖気してエア抜き。
すると、エンジンの下にポタポタとエンジンオイルが(T_T)
しかも、数分すると止まる・・・(-_-;)
以後、全く漏れなくなる・・・
なんだ?なんだ?
コの字シール?
もしかしてヘッドガスケット?
すみませんが、週明けまで預からせて下さい。
もう少し調べてみます。
フィアット500。
デュアロジック不良。
デュアロジックを分解して、ギアボックス組み換え。
もしかして原因はこれかな?というのがあったので、
詳しくはブログにてきちんと報告します。
香川県のお客様。
足回りから異音がするが、あちこちで診て貰ったけど全然止まらないとの事。
ロアアームはしっかりしているし、ショックやアッパーはビルシュタインに香川のショップさんで交換済み。
でも音は消えず。
更に別のショップさんにて、音の発生源を調べられる道具を使って調べてみたら、もしかするとフロントデフかも??との事。
そんなこんなで本日香川県からフリークに来店。
下回りを外して診て行くと、右側のドライブシャフトに大きなガタを発見。
(ちなみに左は全く問題無し)
異音の直接の原因となっているかどうかは判断が難しいが、
可能性としては高いし、それより何より、ドライブシャフトのガタはちょっとまずいという事で、まずは見積もりをさせて頂く事に。
F355は、元々は操作スイッチ部分の陥落と、あとは12ヶ月点検の予定だったものの・・・
フリークに乗って来られている途中で、エアコンの風が急に出なくなってしまったそうです。
ブロアモーター? ファンレジスター?
順に診て行きます。
ポルシェ→フェラーリと、続いての入庫ありがとうございます。
シフトが全く動かなくなったキャリィトラック。
トランスファー内部のシンクロ破損が原因。
部品、近々入荷する事が分かりました!!!
甦れ!キャリィトラック!!
ラパンは車検で入庫。
車検って、なんだか久しぶり(笑)
最近故障修理ばっかりやっていたものですから。
フリークは今年8月はちょっと車検が少なかったので、
なんだかちょっと新鮮(笑)
でも、来週からまた車検がどんどん入って来る予定。
頑張ります!!
他にも、エンジンチェックランプ点灯のW204や、
AT不良のW221、メーター不良の240ボルボなど、
報告しておきたかった車種もまだありますが、
ボチボチ出かけないといけない時間が来てしまいました。
25日土曜日はこんな感じです。
先にも書きましたが、これから柳谷に上がって来ます。
お待たせしてしまっているお客様、すみません。
月曜日からも、・・・マイペースで、時々がむしゃらに頑張ります!
今回のシフトチェンジ不良修理では、
上記内容も含め以下の作業を行っております。
・シフトレバースリーブブッシュ前後交換
・シフトレバーリンクブッシュ前後交換
・エンジンオイル(ASH PSE 15W-50)交換
・タイヤ(265/35R18 POTENZA-S007) 2本交換
・エアバルブの虫ゴムと金属キャップはサービスです
今回の修理ご請求額は、 ¥ 177,000- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 98,000km>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はご遠慮下さい。
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