トラブル修理-メルセデスベンツA180(W169)ATトラブル/AT警告メッセージ | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

広島県の同業者さんからお仕事のご依頼です。

お客様のメルセデスベンツW169が時々ATのエラーが出るそうです。

近くのメルセデスベンツディーラーさんで診て貰うと、ミッション載せ替えを提案されたそうです。

 

TCM(トランスミッション・コントロール・モジュール)交換もお話に出たそうですが、

部品代だけでもかなり高額な上、部品が入るのが1ヶ月半先らしく、

修理方法に困ってネット検索をし、

愛媛県まで持って来てくれました。

 

 

 

 

おおよその検討は既についていますが、

メルセデスベンツ純正診断機X-entryにて診断。

 

 

 

やっぱりスピードセンサーが原因。

 

 

 

TCMに取り付けられているスピードセンサーが両方ともアウト。

この722.8から722.9まで、このスピードセンサー不良は本当に多いですね。

 

過去の経験からも、スピードセンサーだけを交換するとか、

「リペア出来ますよ!!」と言っている業者さんにリペアを頼むとか、

それらがどんなに無駄な事かを思い知ったので、

今回は素直にASSY交換でお話し済み。

 

それでは作業を進めて行きます。

 

 

 

 

まずはリフトアップ。

 

 

 

 

鉄粉を吸着しようとしたのでしょうか??

こんな形で自然に付く事は無いので、人為的に取り付けられたと思われる磁石がふたつ。

※ちなみに、磁力はめっぽう弱く、オイルパン内側にも何の影響も及ぼせていませんでした・・・

 

 

 

 

CVTフルードを採取。

ちなみに、1ヶ月位前に広島のメルセデスベンツディーラーにてCVTフルードは交換したばっかりだそうです。

ただ、交換方法は下抜き→上から充填のみ。

 

ディーラーさんの名誉の為にも言っておきますが、

CVTフルードを交換したから壊れたのではありません。

 

交換方法が「抜けた分だけ入れる」という方法では、

防ぎ切れないトラブルが今回のそれです。

 

 

 

フルード排出。

 

 

 

 

真っ黒です。

 

 

 

 

オイルパン。

後ほど出て来ますが、結構汚れています。

 

 

 

 

ミッション側。

 

 

 

 

CVTフルードストレーナー。

交換してまだ1ヶ月程度です。

綺麗ですが、今回の作業の流れで交換します。

 

 

 

ストレーナー取り外し。

 

 

 

 

続いて、バルブボディも取り外し。

 

 

 

 

ベルトも目視確認。

問題ありません。

 

 

 

 

取り外したバルブボディ&TCM。

今回のトラブルの諸悪の根源は2本のツノ部分(スピードセンサー)です。

 

 

 

 

バルブボディはリビルト、TCMは新品。

このセットが何処で入手出来るのかは内緒!!!

 

 

なんていうのは嘘です(笑)

 

気になるプロショップさんは聞いて下さい。

 

722.8は楽ちんですよ(笑)

 

 

 

 

 

新しいバルブボディを組み付け。

 

 

 

 

ストレーナーは新品に。

 

 

 

 

汚れていたオイルパン。

 

 

 

綺麗にして、ガスケットも新調。

 

 

 

 

 

保証の関係もあり、今回使用するのは純正CVTフルードです。

 

 

 

 

ガスケットも新品に。

 

 

 

 

壊れていたTCMを含むバルブボディは専用の容器に入れてドナドナ~

 

 

 

診断機接続。

 

 

 

 

フォルトは無し。

 

 

 

イベントメモリは大量。

綺麗に消去して再度ショートテストします。

 

 

 

オールクリアです!!

 

 

 

 

油量調整もドンピシャ!!

 

 

 

 

走行テストも行って、再びフォルトが入らないかを確認。

問題ありません。

 

 

 

 

最後に、フルードレベルゲージの蓋を止める専用クリップを取り付けて完了です。

 

あ、ちなみに、

フルード量を計測する為には、このロックを「破壊!」してから計測する必要があります。

外し方が分からない、といった問い合わせが時々入ります。

上のタブを破壊して、下に押し下げて抜き取るんです。

 

フリークでは、常時2個は在庫しています。

ちなみに、純正だけでなく、社外も販売されています。

作業をするプロショップさんは、事前に用意して下さいね!!

 


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>




■作業メカニック - 野間雄司
■写真撮影 - 野間雄司
■文 - 野間雄司




※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。


 

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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました