手からオヤツをもらって。



シェルター時代。



アイキは福島被災地から
27年3月に保護され
またたび家に入室しました。

お腹の中には6つの命が宿っていて。



当時警戒区域の人のいない町で
届く僅かなフードを頼りに
生き延びていた仔のうちの1頭でした。



フリーになってからは
高い所を好んで過ごしていました。
人馴れが不十分だったため
アイキにとってはその方が落ち着けたのでしょう。
ウエットやオヤツもデリバリーで。

人の手は怖くないんだよ。
こうしてボランティアさんたちに
教えてもらっていたアイキです。


あれっ…?!と思った時には
腎不全のステージが進んでいて入院を。
昨年の12月のことです。
10日間の入院生活後は自宅の方で過ごしていました。



飲み合わせも気にしないでよくて
ステージが進んでいる仔にも
アゾディルは良いかも。と聞き与えていました。

日本では2017年末に認可されたばかりのサプリですが
アメリカでは既に腎不全の治療に使われているそうです。


昨年の12月の時に
余命2ヶ月くらいと言われていたところを
半年も長く生きてくれたので
サプリの効果かわかりませんが
アゾディルも与えていてよかったのかな。と思います。

ただこちらのサプリ。
シェルター等の保護施設向きでは
あまりないように思いました。
家で看られる方にはいいかもしれません。

理由は要冷蔵であることと
カプセルのまま飲ませる必要があるためです。

ケアが必要な仔が多いシェルターでは
薬ではないサプリですから
ある程度の便利さも考えるのと
継続することで効果が期待できるものですので
与え方があまり難しいと
出来る人が限られてくると思うからです。
(個人の感想です。)

最初の頃は強制給餌の度に
口元に手を持っていくとガブっと
容赦ないアイキでしたが
春頃からはゴロゴロと喉を鳴らして
嬉しいよ。を伝えられるようになり
少しづつ少しづつ
甘えられるようにもなりました。



まだ不安もあるけれど
抱っこや膝上抱っこも出来るようになったよ。



ケージの扉を開けると
前に前に来られるようにもなって。



通院時のアイキ。
日増しに痩せてきてしまい…


最後の1ヶ月は補液を毎日500ml入れても
直ぐに干からびてしまうのです。



アイキ。

あの時捕獲器に入ってくれてありがとう。
出逢ってくれてありがとう。
思い出をありがとう。



今を生きることに一生懸命で
頑張る姿をたくさん見せてくれて。



なかなかそばについていてあげられないことを
申し訳ないな。と思っていましたので
帰宅すると真っ先に
アイキの所に行くことが日課でしたから
今でもついケージを覗いてしまいます。



アイキ。
30年8月11日永眠。

Uさん
Tさん
Iさん
Sさん

アイキに献花をありがとうございました。

お花に囲まれてアイキはきっと
不安なく寂しくなくいられたと思います。



荼毘に付したのは8月15日でした。
月遅れ盆の中日です。

浄土から帰って来ていたみんなと
迷わずに昇ってゆけたかな。



シェルターボランティアさん。
アイキにたくさんの愛情をありがとうございました。

フォスターペアレントさん。
アイキを一緒に支えてくださり
ありがとうございました。

Sちゃん。
霊園に同行してくれてありがとう。


アイキ
ありがとう
大好きだよ
今までもこれからも
ずっとずっと