今回の私のミッション、私が第一候補というわけではなかった。他の人に断られた後私にお鉢が回ってきたわけで、そのことを考えると少し複雑な気持ちになる。数ヶ月前から、資料作りに精を出し、夜もうなされていたのだけど、なんだかなという感じだ。カンボジアに来るのも大変、家族に迷惑をかけるし、同僚にも迷惑をかけた。最初に頼まれた人は、”忙しいから”ということで断ったそうだけど、そんなの誰だって同じ。
ミッションを遂行するということは難しい。多くの宣教師がやってきた頃、宣教師たちはどのような思いで東洋の島国まで来たのだろう。特に、禁教令の前後では苦労した人も多かったに違いない。それに比べたら、私の場合、どうってことはないかもしれないが、それでもまずまずの苦労だった。
講義はうまくいったようだし、受講生も喜んでくれたようだから、それでよしとしよう。
でも、また頼まれたらどうしようかと考えてしまう。
日本に戻る前、半日ほど時間があって、遺跡を見学することができた。建造されたのは10世紀から15世紀ごろ。打ち捨てられていたのをフランス人が見つけて、今や世界遺産となったアンコールワット。
この国に来たのは初めてだったけど、いい機会ではあった。
明日には帰ります