寒くなって来たので、登山ショップでフリースを見ていた時の事。
私が仕事終わりに買い物をしていたため、チェック柄のシャツにデニム姿の私の服装が登山ショップの店員だと勘違いされたようで、おじいちゃんから「これは、雨にも雪にも強いブーツですか?」とブーツを指差し聞かれた。
ブーツにはゴアテックスのロゴがあったので、「店員さんではありません」と言うより早いと思い「そうですよ」と答えた。
それを見た店員が私に「すいません」と言いおじいちゃんを対応。
しかし、おじいちゃんから「ゴアテックスと防水は体感的に何が違うのか?」と質問が来た。
店員は知らなかったようで「ゴアテックスを履いていれば、とにかく絶対に大丈夫」だと言った。
しかし、おじいちゃんは「防水ブーツは持っているからゴアテックスを買わなくても良いが、セールでこの値段やから、もしも性能が優れているなら買おうかと思う」と言った。
店員は「ゴアテックスは永久防水だから、安心して履ける。詳しくはネットなどで見られるとより分かる」と言った。
おじいちゃんは「体感的には何が違うのか?その答えを」と店員に聞いたが沈黙になったので私は振り向き答えた。
私は前の職場で知っていたから、細かな説明は省き、「体感的に一番違うのはムレ無い事です。私は防水手袋とゴアテックス手袋で実証しましたが、長時間身につけてもムレ無い。これが体感的には一番だとゴアテックスブーツやコートを着て実感します」と答えた。
おじいちゃんは満面の笑みを浮かべ「ありがとう。よく分かりました」と言った。
私はそのまま店を出たが、訪れる客に「ネットで調べろ」はまさにイギリスにおけるサービス業の極みであると思いながらも、これに慣れるとクセになる毒性もあるから恐ろしいイギリスである。