うちの夫の職業柄、以前に「毎日30件以上のクレームメールと面談希望が保護者から来るから、その処理しながらクラスを持つのは時間が足らん」と聞いた事があり、毎日何をそんなに文句を言う事があんのか・・と思った事がある。

がしかし、実際に我が子を学校に通わせ始めて初めて分かる。
この週末も息子に宿題が出た。
算数問題であるが、私が見てもかなり息子には難しい問題がコピー用紙に4枚ノートに張り付けてあった。
5円のコインが50枚入った束を1本とし、これが10本あるなら合計何円か・・・という掛け算をまだ習っていない子供への足し算計算問題がズラリと並んでいた。
「こんな問題、もう習ってんのか・・・」と思いながら、息子にやらせてみようと思ったが、「難しいわ!!」と言う。
結局、夫が説明しながら全部終えたが、1時間かかった。

翌日月曜の朝、子供を学校に連れて行くと、校庭にいた校長と担任が既に1人の母親に掴まっていた。
宿題のノートを広げながら何やら言っているのが見えた。
面白そうなので近づいてみると、「宿題は子供が1人で出来る内容であるべきでしょ?親が時間を割いて1時間もかかるのはオカシイでしょ?それを完全に学校で理解させて、それを復習として宿題で出すべきで、何故親の私が子供に理解させなきゃならない?宿題の基本が間違ってますよ!!」と怒っていた。

この母親の子も同じ宿題が出たらしい。
イギリスは日本の学校のように同じ教科書で学ぶわけでは無い。
クラス内でレベル分けされた組やグループ単位で理解能力に合わせた勉強をし、宿題内容もレベルも違うものを持ち帰る。
よって必ずしも、同じ宿題をやっているとは限らないのである。
確かに・・この母親の言うことも一理ある。

宿題の概念は、きっと教員や学校によって全く違うはず。
私は出来るから出されたと理解している。
しかしながら、この母親にとっては親が付き添い1時間を費やす宿題を6歳児に出すべきではないという考えらしい。
母親は「校長はどういう方針なのか」と問いただしていた。
校長は「放課後に話し合いましょう」と言っていたが、何を話し合うのだろうかと気になるばかりである。
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