ダイヤモンド・プリンセスクルーズ(3) サハリン1
7月5日、クルーズも5日目。船はコルサコフに着岸しました。朝の気温は4度になっていたので、とても寒いかと覚悟しましたが、そのうち12度まであがりました。
心配していた下痢は小康状態なので本日は絶食して上陸することにしました。
サハリンに上陸するにはツアーに参加することが条件。ツアーに参加する場合はビザが免除されますが、参加しない場合はビザが必要になります。
私たちはユジノサハリンスクへのドライブによるツアーを申し込んでおりましたが、バスの到着が遅れたようで、12時半に集合。私は絶食だからいいのですが、食事がついていないツアーなのでこんな時間に出発ではお腹がすくでしょう。
船内で手荷物検査とパスポート検査を受けてタグボートに乗り込みました。
怖そうな目をしたロシアの官憲がひとりひとりじっと睨みつけてパスポートをチェックします。「何も悪いことをしていないのに」との声も陰から聞こえてきました。
コルサコフの港に着くと、朽ちた船が置き去りにされ、荒れた景色です。サハリンの第一イメージはあまりよくありません。
看板の後ろ、写真の中央付近に緑色の小さな小屋がありますが、ここに官吏が一人駐在し、入国する人をチェックしているようです。
サハリン(樺太)は日露戦争に勝利して南半分を日本が獲得し、第二次世界大戦まで支配しておりましたが、戦後、日本は領有権を放棄して今日に至っております。
たまたま船の中で、吉村昭の「海の史劇」を読んでいる最中で、これが日露戦争の話なのでとても興味を魅かれました。
ツアーのバスは旧式ですと言われていたので、どんなオンボロバスがやってくるのかと期待(?)していたのですが、何と最近購入したばかりの、車内にはまだ
ビニールがとってない個所もあるバスがやってきました。
このあと休憩場所で撮ったバスの全貌です。
鉄道もありますが、一日にほんのわずかしか運行していないようです。最初、鉄道のツアーを申し込んだのですが、催行しないというのでバスツアーに変更しました。
コルサコフの港周辺です。
あちこちに廃屋がそのままに放置され、建物も近代的とはいえません。
またここからユジノサハリンスクに向かう途中、信号機が一基もありません。
この国には信号機がないのかと驚きました。ただ道路は舗装されておりました。
途中の風景です。
漁業が盛んな様子もないし、畑に作物が作ってあるようでもないので、サハリンでは何で生計をたてているのかと不思議に思いました。
答えは、ここは天然資源が豊富で、天然ガス、石油、石炭などの産業で潤っているようです。
スポーツコンプレックスでトイレ休憩です。バスにはガイドがついていないので、途中の景色も何なのか、わかりません。この建物もどんな目的の建物か、わかりませんが、表にスケート靴のモニュメントがあることから、ここでアイススケートが行われているのは確かなようです。
入口にはセキュリティチェックがあります。
トイレを済ませると、入ってきた我々観光客目当ての土産物が並んでおります。どうみても仮設の土産物屋のようです。
ここでは円、ドル、ルーブルいずれでも買い物できるようです。
スポーツコンプレックスから見た町の風景です。
ここからサハリン州の州都、ユジノサハリンスクまで走りました。
(続きます)