『7年目の出羽三山』

今回は

♪ 3年目の浮気 ♪

みたいなタイトルですが、

・・・それが、なにか？

「修験道の聖地」
とも云われる出羽三山を
初めて訪れたのは
2014年9月のこと。

きっかけは、
こんなふうに書かれた
小さな新聞記事でした。

『出羽三山の礎を築かれた
　蜂子（はちこ）皇子の
　御尊像を明治以降初公開』

「・・・蜂子皇子？

　はて、どこかで
　聞いたような・・・」

それも、そのはず！

弊社エヌ・ピュア創業の
商品名（蜂っ子）
じゃないですか（笑）

蜂っ子｜N.Pure（エヌ・ピュア）自然の恵みをそのままに蜂っ子。N.Pure（エヌ・ピュア）は北海道札幌市で蜂の子を粉末にした「蜂っ子」や手づくりはちみつ石鹸を販売しています。

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蜂子と、蜂っ子・・・

ただならぬご縁を感じて
さっそく、出羽三山への旅を
計画することにしたのでした。

　
御開扉の期間は同年の
10月31日までなので、

「それまでには
　行きたいなー」

と、思いながらも、
初夏を迎える頃になると
だんだんスケジュールが
立て込み始め・・・

「やっぱり、今年の
　出羽三山行きは無理かなー」

と、半ば
あきらめかけていた
そんな時、

参加した異業種交流会で
回転寿司の4人がけボックス席に
座り合わせた3人全員が、
出羽三山のある
山形県出身であることが判明。

お互い、その場で
同郷であることがわかったらしく、

「鳴海さん以外は、
　全員山形県出身だね！」

と、
盛り上がっていたのですが、

その背後には、ひしひしと
蜂子皇子の氣配が・・・

さらに、
数日後の食事会。

20名ほどの参加者で
盛り上がっている最中、
隣に座っていた女性と話していると・・・

「私、数年前に富良野へ
　移住して来たんです。

　山形の出羽三山の近くから」

・・・これは
行くしかないっしょ（笑）

さらに「だめ押し」は、
東京在住の友人からの
こんな電話でした。

「知り合いで、鳴海さんに
　紹介したい人がいるんだけど、
　今度はいつ東京に来られます？」

「ありがとうございます。

　東京は、しばらく
　行く予定がないんですよね。

　近々、山形には行くんですけど」

「えっ！その人、
　山形の人なんですよ。

　もしかしたら、
　実家に帰ってるタイミング
　かもしれないから、
　ちょっと訊いてみますね」

そして、数日後。

「その方、毎年出羽三山の
　神子修行に参加していて、

　今年は9月9日に
　修行が終わって
　山から出るそうですよ。

　鳴海さんは
　どんなスケジュール？」

「・・・じつは、
　9月9日で、すでに飛行機と
　ホテルを予約しています。

　それも、出羽三山の
　麓のホテルを・・・」

こんなふうに、
半ば強引なお導きにより（笑）

出羽三山への旅が
始まったのであります・・・

そして、迎えた
2014年9月9日、満月の日。

出羽三山のひとつ
羽黒山の隋神門前で、

東京の友人が言っていた

「（山形に帰省中の）
　紹介したい人」

漆山美行さんとの
初対面が叶いました。

「初めまして・・・
　って、感じじゃないですね（笑）

　それにしても、
　いらっしゃった日が、ちょうど
　修行おさめの日とは・・・

　まさに、
　蜂子皇子様のお導きでしょう。

　しかも、
　今日は9月9日の満月！！

　会う前から、
　とってもご縁が深い方だと
　感じていました」

4日間にもおよんだ
神子修行の疲れも見せず
そんなふうにお声をかけて
くださった漆山美行さん。

出羽三山とのご縁もまた
とても興味深いものでした。

「いまから30年ほど前、
　母の友人であるヨガの先生と
　出会ったことがきっかけで、

　女人禁制だった羽黒山での
　修行が解禁された平成5年から
　毎年欠かさず
　神子修行に参加しています。

　ですから、私も
　蜂子皇子様とは
　ただならぬご縁を
　感じているんです」

今から1400年ほど前、
崇峻天皇の皇子として
奈良で生まれた蜂子皇子。

なに不自由無く育った
皇子でしたが、
蘇我氏と物部氏という
2大豪族の対立から
状況は一変します。

父の崇峻天皇が
蘇我氏によって暗殺され、
追っ手が皇子にも
迫ってくることは
容易に想像できました。

そんな時、
従兄弟（いとこ）の
聖徳太子から、

「全国をまわったときに
　地面から観音様がわき出た
　霊山が出羽の地にあります。

　そこへ向かってはどうでしょう」

と勧められた皇子は、
厳しい冬の寒さの中、
丹後の由良から
出羽の地へ向けて旅立ちます。

越前（福井県）、
越後（新潟県）、
佐渡ヶ島を経て
出羽国に到着した時、
季節はすでに春を迎えていました。

「蜂子皇子様は、
　到着した海岸から
　仙人や八咫烏（やたがらす）
　などに導かれて、

　ここ出羽の地へ
　辿り着いたそうです。

　そして、聖徳太子が言っていた
　『光る観音様』と出会い、
　八咫烏に姿を変えた
　神様の導きによって
　羽黒山、月山、湯殿山という
　3つの山（出羽三山）を開きました。

　この地で多くの人々の悩み、
　苦しみを救った

　蜂子皇子様の功徳は、
　1400年が経ったいまも
　たくさんの参拝者に
　恩恵を与え続けているんです」

（美行さん・談）

現在の表現だと、

「ヒーラー」

でもあった
という蜂子皇子。

あの世へ旅発つときは

「虹色の雲に乗って
　かえって行った」

とも、
伝えられているそうです。

明治以降、初公開となった
御尊像を見ても、たしかに
「宇宙人」っぽい御顔・・・

「たくさんの人々の
　悩みを一身に受けて
　このような御顔になった
　と伝えられていますが、

　不思議な伝説も数多く
　残っていますから、
　本当に大きな意味で

　宇宙人だったのかも
　しれませんね・・・」

（美行さん・談）

こうして、
2014年から始まった
出羽三山の旅も今年で7年目。

いまも、訪れるたびに
さまざまな「氣づき」を
いただいているのです。

・・・にしても、

こうして、当時のことを
振り返ってみると、

「なんとなーく」

という感覚が

「大きな流れ」

へと

つながっていることに
あらためて氣づきます。

「なんとなーく
　ご縁を感じて」

行くことにした
出羽三山への旅・・・

「なんとなーく
　立てたスケジュール」

が、
先方のスケジュールとも
ぴったり合っていて。

「なんとなーく感じた
それぞれのおやまでの
　インスピレーション」

が、
これからの時代を示す
ひな形になっていて・・・

・・・というエピソードは
次週のネタでした・・・

少し、フライング
してしまいましたが、

・・・それが、なにか？

同郷の大泉洋さんも出演中！！