昨日、授業の空き時間に
去年教えたことのある大学生の男の子が私の教室にやってきました。
「先生〜僕、日本に行って来ました~」
久しぶりに会った彼は、この2ヶ月間
日本の大学で短期の語学研修を受けてきたそう。
日本人のルームメイトがいる寮で生活をし、
毎日毎日、日本語の授業の後は、関東中を飛び回って遊び、
それはそれは楽しい日本ライフだったそうです。
神奈川県の大学で勉強したというので、
「へ~!じゃあ、鎌倉なんかも行ったでしょ?私、鎌倉大好き!」
って言ったら、
「それな!!」
って・・・・
え?聞き間違い?
元々、会話が上手な子じゃなかったし、発音の問題かな?
と流しましたが、その後も携帯で写真を見せながら、
楽しかった日本ライフについてペラペラしゃべる彼。
「わ~!お鮨の写真、美味しそう〜
日本のお鮨は韓国に比べて安くて美味しいよね!」
と私が言いましたら。
今度はハッキリと私を指さし、
「それな!」
ちょーっとまったぁーーーー!!!
「〇〇さん、私の言葉に『それな!』って相槌打ってるでしょ?
先生とか目上の人に対しては失礼ですよ!」
と注意しましたら、
「そうなんです~!僕、日本でタメ口しか話せなくなって、
今、先生と話すのも失礼なこと言ってるんじゃないかって緊張してるんです~」
と彼。
言ってるよ!ヾ(。`Д´。)ノ
彼は将来日本の大学院に進みたいと考えているそうなので、
タメ口も知っておいて損はないけど、きちんとした言葉遣いができないと面接で困るよという注意をしました。
彼が言うには、日本にいる間、「〜ですが」と言えば、
「変!『~だけど』だよ!」と注意されるほど、タメ口教育を受けてきたと。
どんな教育じゃ!そりゃ!
そこから、彼が得意そうに自分が学んできた言葉を色々と紹介してくれました。
アラフォーおばちゃんの私にとっては、
「本当に使ってんの!??」と疑わしくなるような日本語の数々。
ちょっとご紹介~
その1.マジ卍
「マジマンジ」は知ってますか?と聞かれ、
「知ってるよ!それは私もよく使うよ。『マジマジ~』って(`∀´)」
と言ったら、違うと。
「マンジですよ!卍!!」
卍!?( ̄□ ̄;)
友達との会話で卍が出てきたことないわ。
卍の使い方って一体・・・?
彼が言うには、インスタとかLINEなどの表記で主に使われるらしく、
「マジヤバい」といったような意味らしいです。
まさか若者の間で「卍」が流行っていたとは・・・・
その2.ありよりのあり、なしよりのあり、ありよりのなし、なしよりのなし
思わず、
有吉???
と、聞き返してしまいました。
なんですの?これ?
例えば、飲みに行こうと誘われた時の返事で、
「ありよりのあり」=行く行く!
「ありよりのなし」=行きたいけど無理
みたいな感じらしいですよ。
なるほど・・・・
この使い方、うーん・・・・・
なしよりのあり!!!
ありなんかい!
その3.ワンチャン
これが一番分からなかった。
まず、あまりにも耳慣れないため
「ワンタ?ワンチャ?」と聞き取ることすらできず。
やっと「ワンチャン」と分かった時には、
「ワンちゃん?犬??」
と言い、若い彼をイラつかせました。
言葉で説明を受けてもなかなか理解のできないおばちゃんのために、
彼がホワイトボードに向かって書きながら説明。
一体、私は何の講義を受けているのでしょう?
彼の説明によると、
ワンチャン=one chance = maybe
「たぶん」の意味で使われるんですって!!\(゜□゜)/
そもそも私は、「one chance」は「チャンス1回」という意味しか知らなかったので、
これが、「たぶん」として使われるなんて、全く想像できず。
「明日の飲み会、ワンチャン行ける~」
ってな使い方をするらしいですよ。
こんなん、聞いたことないし!!本当に使ってんの?って笑ってたら。
昨夜偶然見たネット記事で、しっかり使われてたー!
オドロキ。(屮゜Д゜)屮
私は日本語を教える者として、変わりゆく語彙・表現に遅れないようにと、
日々ネットで日本の番組を見ているというのに。
(ドラマとかバラエティを見まくっている言い訳)
若者言葉には全然ついていけてなかったわ~
身近に若い日本人がいないしね!
最近は若者に教えることも多いので、
使わなくとも、知ってはおきたい若者言葉。
今回、変なことに韓国人の学生から学ぶこととなってしまいました。
日本人なのに、こんな言葉も知らないなんて、私ったらマジ卍~
ワンチャン、なしよりのなし!??
アラフォーおばちゃんには、
チョベリバ~