『悪童日記』
アゴタ・クリストフ 著
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。(「BOOK」データベースより)
戦時下は人の本性が剥き出しになる。その環境で賢く逞しく生きる双子の物語。人という愚かな動物を観察する神になったような気持ちで読んだ。
Posted by marugaryman at 00:40│
Comments(0)