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かたつむりの行進と天命。。矢部太郎「大家さんと僕」

2018-09-11 13:15:49 | 



◇かたつむりの行進。、。、◇

今年の夏は長く、味わったことのない暑さだった。
酷暑のうえに、原因不明の眩暈で苦しんでいたワタシ。
治療薬の効果もなく、不安だけが意味もなく膨らみ続けた。
立つこと座ることが苦痛になり、ベットに寝てるだけ、、
そんな真っ暗な時間に埋もれてた時、
左大臣(家人)が、ワタシが読みたがっていた一冊の本を買ってきた。

カラテカの矢部太郎氏の漫画「大家さんと私」。

電波少年で脚光を浴び有名になったものの、コレ!という鉄板芸のないお笑い芸人。
矢部さんの体力の無さを強調する企画モノや
優れた語学習得能力を活かしたeテレ番組などで、ポツポツ見かける程度。

TVでお笑い芸人たちが居並ぶひな壇でも、矢部さんの気配は薄く、、
消しゴムのように、すり減ってなくなっちゃいそうだ…と思ってた。

が、
初めて描き下ろした「大家さんと僕」で、彼の感受性の深みが濃いことに気づいた。

コメディじゃない、、自虐でもない、、
瑞々しいわけでもない…

とてもちいさなかたつむりが織りなす日々のよう。。

大家さんと矢部さんの8年間は、
絆をつぐむ<かたつむりの行進>を思わせた。

一コマ一コマの絵の空白は多いが、そこには語られない言葉が詰まってる気がした。。
目に見えることだけが真実ではなく、見えない部分に真実や絆や優しさがある…
そう感じながら読ませてもらった本だった。

◇矢部太郎 漫画「大家さんと僕」◇

80代で、一人暮らしの大家さん。
その二世帯住宅の二階で暮らす矢部さん。

大家さんとの出会いから、下に大家さんが住んでいるという鬱陶しさ、、
最初の頃、矢部さんを戸惑わせるには、時代遅れ感じのする大家さんの優しさ。

だが、
大家さんと店子という関係は、
日々の大家さんの言葉や佇まい、内なる思いを知っていくうちに、
矢部さんの心を深く掘り下げ、共有していったのだと思えた。

大家さんの言葉に出来ないこの感じを、表現したい。。

大家さんとの出会いは、矢部太郎の運命の扉をノックし、
開いた扉には8年間という期間限定の宝物があった。

彼は、その宝物から天命を見つけたのだと思う。
「大家さんと僕」からは、
すり減った消しゴムのような矢部さんのイメージはなく、
未来へのベクトルが繋がった強さを感じたのだった。


◇入院での一コマ。。◇

原因不明のまま、ワタシは急遽入院となった。
6人部屋にワタシを入れて3人。
冷房完備,,24時間点滴のため寝てるか,,トイレか、食事,,
夜の9時消灯から朝6時まで真っ暗。

夜は長くツラい、、

ある日の夜中、
暗闇から二つのため息が聞こえた。
3人で同じ空間で寝起きしてるが、話したこともない。
みんな寝れず不安でいっぱいのため息だけが、暗闇を占めていた。

翌日
左大臣に「大家さんと僕」を持ってきてもらった。
ワタシの大事な本としてベットに置いてあったモノ。

恐る恐るカーテン越しに「大家さんと僕」を差し出してみた。
長く入院してると思われる女の子は、意外な反応をした。
『知ってます!!この本・・・借りてもイイですか?』
スゴク喜んでくれた。
彼女もイラストを描く子だった。

「この本とても良かったから、読んでみて🎵お隣の〇〇さんにも回し読みして」
〇〇さんも大喜びで、嬉しそうに笑った。

本はそのまま病院に置いてきた。

かたつむりの行進のようなお話は、きっと心の穴にナニカ啓示をくれると信じて。。


**返信デス**

コロ建さんへ

 興味深い。。と書かれてて
 とてもとても嬉しかったデス🎵

 ありがとうございます<(_ _)>
 これからも宜しくお願いします

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (九州より)
2018-09-11 13:52:35
入院されていたとは知りませんでした。
今年の酷暑は体調にも影響があるようです。
私もバテ気味で、外歩きも控えていました。
やっと朝夕は秋めいてきて、朝までぐっすり眠れるようになりました。
ご自愛ください。
Unknown (小豆ママ)
2018-09-12 21:53:38
入院されていたなんて..
今年の夏は猛暑で 身体に堪えたのでしょうか..
我が家の猫も私も暑さに負けて
かなり堪えました
今週に入って涼しくなってきましたので
少し身体が楽になってきましたね
ご自愛くださいませ..

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