(242)目的から考える (244)期待の初期値

2020年03月02日

(243)得意の中に落とし穴

◎ 新規事業はお得意では?

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業の企画。

 

 

我が国において、新規事業を企画して、実際に着手し

成功させた経験のある企業は5%に満たないでしょう。

 

そして、その一部の企業は、いくつもの

新規事業を成功させているのです。

 

先日ご相談を受けたのはそうした企業の一つ。

著名な経営者の下、多くの事業を立ち上げてこられました。

 

 

当然ながら、新規事業に関して蓄積した社内の知見があり

ご相談されるまでもないのではないか。

 

冒頭、そんな質問をすると、確かに企画の取り進め方や

進退の判断に当たってのルールがあると言います。

 

しかし、それがかえって足枷となり

なかなか企画が進まないことが課題とのこと。

 

 

実際、企画の概要を伺ってみると自社の独自技術や

既存市場からスタートする手堅い企画。

 

それをどのように展開し、大きく発展させるかがカギです。

単一の市場で捉えると、規模的にご不満かもしれません。

 

次元を上げて、より大きな市場分野で捉えれば

市場成長性も技術の進歩も著しい分野です。

 

時系列的に成長の計画を立てることをご提案。

その場でざっと試算しても、原案の数十倍の事業規模に。

 

もちろん、それを実行できるだけの企業体力と

事業推進能力をお持ちだからこそのご提案です。

 

 

◎ 得意を磨く

 

面談後、ご感想を伺ったところ、社内では発想できなかった

新しい視点により、目指すべき方向が見えてきたとのこと。

 

成功体験が豊富な得意分野だからこそ、それにこだわり

逆に可能性を閉ざしてしまうこともあるのだと思います。

 

 

数多くの企業を成功させている某著名コンサルタントは

自社の企画は外部コンサルタントに依頼されると言います。

 

私自身も、専門分野である新規事業やマーケティング関連の

セミナーを折に触れて受講します。

 

そこでは著名マーケッターにお会いすることが多々あります。

皆さん、常に進化を続け、ご活躍されています。

 

 

現場が何よりの学びの場ではありますが

常に新しい知識を入れる努力は欠かせません。

 

得意分野だと過信して経験に頼れば、いつしか陳腐化し

発想力も退化することを知っているからです。

 

 

さて、件のご相談ですが、企画書を作り直して提案したところ

部門承認を経て、具体的な計画づくりに着手するとのこと。

 

取り敢えず半歩前進。

ぜひ、ご成功をお祈りいたします。

 

 

今日の一言:  強みとて 変化無くして 進化無し

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


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得意を磨けば・・・。





alpha_marketing at 04:08│Comments(0) 新規事業 

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