相居飛車の戦型 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が4/20(土)、高島教室が4/21(日)の予定です。

2/17(日)の操山教室では、「相懸かり(あいがかり)」と「横歩取り」を解説します。それぞれ、非常に膨大で難解なテーマであり、当日20分そこそこの時間で全てを解説することは不可能です。そこで、これらどういうものであるのか、簡単に紹介しておきたいと思います。事前予習のつもりでお読みください。

 

「相懸かり」と「横歩取り」が何なのかを説明する前に、まず、説明しておくべきことがあります。それは、「平手」の戦型は大きく、「相居飛車」と「『居飛車』対『振り飛車』の対抗型」、それに「相振り飛車」の3つに分類されるということです。そして、「相懸かり」と「横歩取り」は「相居飛車」の戦型になります。

 

「相居飛車(あいいびしゃ)」とは、お互いに、「飛」を最初の位置の状態のまま戦う戦型のことで、この戦型も大きく「相懸かり」、「横歩取り」、「矢倉(やぐら)」、「角換わり(かくがわり)」の4つに分類されます(たぶん)。「相居飛車」の戦型図をそれぞれ示すと、下図のようになります。

 

(図1 相懸かり)

 

(図2 矢倉)

 

(図3 角換わり)

 

(図4 横歩取り)

 

 

図1の「相懸かり」の局面は非常に手が広く、ここから先手は、「棒銀」、「早繰り銀」、「腰掛け銀」といった作戦を選択していくことになります。そうなんです。実は、将棋入門コースで教わることの多い「棒銀」は、「相懸かり」の一種だったのです。

 

そして、図4の「横歩取り」も「相懸かり」の亜種と位置づけられる戦型で、江戸時代以前からある、古い戦型です。しかし、いまだに指し続けられている戦型なのです。

 

 

 

 

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