親がかわいそう？！
こんにちは、カウンセラーの神谷です。
では、前回からの続きです。
Ａさん
「そうですよね。何とかしようとしている人との出会いはいいですよね。
私がいた環境の人はなんとかしようとするのではなく、自分の感覚が正しいことを
主張する人ばかりでした。
そんな環境にいると、いつまでも自分が正しくて相手が間違っているとかを主張していく
か、そんな人に対して、あきらめてもうそれでいいよとなってしまうかしかないんですよね。
なんか、私の心まで殺伐とした感じになっていました。
でも、ここで何とかしようと思い、そして何とかしようとしている人にも出会え、私の人に対
する印象は１８０度かわりました。
そんな人はいるんですね。
以前の私の周りは、自分の経験のみで決めつける人がほとんどで、それが年長者に多く
どうすることもできない絶望感で一杯でした。
長く生きてきた人、たくさん経験してきた人の言うことは正しい・・・私自身そう母に言われて
きていたので、そのまま鵜呑みにしていました。
でも、実際、時代も違うし、人も違う、相手も違えば、状況も違うのに、そんな経験を基に
持ち出してもらっても、客観的な感覚があれば、違うことは明らかなのに、平気で言い切る
人を目の当たりにして、やはりそれは違うのではないか？と思っていました。
また、長く生きているから何でも知っているわけではないことは、ある程度年齢を重ねれば
気づくことですよね。
あれだけなんでも知っていると思っていた大人になってみて、限られたことしか知らない自分
自身にびっくりですよね。
でも、それも当たり前のことなんだと思います。
なんでも知っているわけがないですよね。
ただ、知っているつもりになっていて、言い切っている人が多かっただけなんだと思います。
私もそうでした。
少しの知識で決めつけていましたね。
そしてその中でもわからないことはあったら、ようわからんと言い切って、それ以上は知ろうと
もしないのですが、わからんけど、まぁいいっか？ぐらいで終わらせていましたね。
そんな感覚っでしたので、自分の知識内でなんとか辻褄を合わせて結論をつけていくことが
普通だったと思います。
だから、本当のところは知らないことだらけでした。
旦那のことも、子どものことも、友人のことも、親のことも、なんとなくしか知らなかったのですが、
そのなんとなくで、OKにしてしまい、あとは流していました。
そんなもんでしょ？と思っていましたね。
それ以上のことを知ろうとする習慣も、感覚も全くなかったですね。
でも、ここで私自身のことでも、流さずに、決めつけずに知ろうとしてくれる経験をさせてもらい
私は子供の頃、こんな感じで知ろうとして欲しかったと思っていましたね。
その願いは叶わず、あきらめるしかなかったんですね。
だから、私も知ろうとせず「こんなもんでしょ？」と言い続けていたんだということですよね。
こんなものと決めつけるのではなく、そんな私の基準なんてどうでもよく、そのまま相手の
いうことを知っていくことで、お互いがわかり合おうとできる第一歩が踏みだせるんですね。
そういうことがわかるようになったことは、私の財産になっていると感じています。
それでも、決めつけてくる人はいるし、わかり合えない人もいる。
わかり合おうとしても、これまでの感覚が邪魔をして簡単にはうまくいかないのでもどかしい
こともたくさんありました。
でも、あきらめず向かい合える場所があったおかげで少しずつ自分のものにすることが
できてきました。
人との関係ってこんなにあったかいものだったんですね。
それを味わえてこそ、他の人にも伝えられると思います。
私は伝えられる人にもなりたいです♪」
Eさん
「そうですよね。あきらめずに向かい合える場所がないと、なかなか身につかないですよね。
身につけるって、繰り返すしかないんですね。
それは、なんだってそうなんだと思います。
逆に繰り返すことができる環境があり、繰り返していけば、必ず身に付いていくもんだと思い
ます。
だったら、やらない手はないですよね。
私は、人とわかり合うなんて土台無理だということを常識としていました。
私がいた環境では、わかり合うどころか、私の話をまともに聞こうとする人さえいませんでした。
すぐに決めつけられてしまい、それ以上聞いてもらうことはなかったです。
だから、私も同じように人の話をまともに聞こうとはしていませんでした。
私がいた環境の中心の人が聞こうとしない人であれば、それは受け継いでしまうんですね。
それは、私ではどうすることもできなかったことなんだと思います。
でも、違う角度で考えてみれば、聴こうとする人が中心の環境でならば、私も聴こうということを
受け継いでいけるということになるんですよね。
すごくシンプルなことだと思いますが、真実なんだと思います。
よく話にでるように、人は環境に影響されます。
影響されるのだったら、いい影響を受け継げる環境の方がいいですよね。
生まれるところは残念ながら選べないのですが、大人になれば選べるんですよね。
そういうことも知ってはいるのですが、生まれたところで受け継いだことが邪魔をして、選ぶ前に
あきらめてしまうことも多いんだと思います。
私も、血のつながった親が話を聴かないのに、他人が話を聴いてくれるわけがないと思っていま
した。
親子関係はかなり特別だと思い、その感覚を基にいろいろ考えていました。
でも、親であろうと一人の人間であり、特別でもなんでもなく、一人の人として関係していけば
いいはずなんですよね。
だから、客観的に見る目も必要なんだと思います。
いいところ、そうでないところはきちんと把握しなければいけないんですよね。
そうすると、親がかわいそうという感情が出てきましたが、そう思うこと自体、本当はおかしな
ことなんだと思います。
先生が「私は、そう思わされているEさんの方がかわいそうだと思います♪」と言っていて、
最初は？？？でしたが、よく考えてみれば、きちんと把握しようとできず、だからこそ、操られ
ていい結果が出せていなかった私の方がかわいそうですよね。
しかも、私だけではなく、パートナー、子供も巻き込んでしまっているので、余計、かわいそう
ですよね。
きちんと親を把握ししていくと、会話はかみ合わないし、決めつけられるし、押しつけがましい。
残念ながら、あまり、付き合うことはしないほうがいい人でした。
友達であれば、付き合わないでしょう。
ということは、その感覚を受け継いでいる可能性が高いということなんですよね。
そのまま何も把握することができずに、受け継いでいくとなると、付き合いたくない感覚を受け
継いでいくことになっていくんですね。
実際に私は受け継いでいました。
それは運命でもなんでもないことにするのであれば、向かい合う必要があるんだと思います。
受け継いだものなので、実際の私ではないんですね。
そんなことに操られながら生きるなんて嫌ですね。
この場所で、真摯に私と向かい合ってくれた先生や皆さんのお陰で私は避けることができました。
全く違う人生楽しみたいと思います♪」
このように話は続いていきますが、
この続きはまた次回させていただきます。
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