米国立保健研究所(NIH)は16日、新型コロナウイルスのワクチンの人への臨床試験を始めた、と発表した。新型コロナのワクチンは世界各地で開発が進んでいるが、人への臨床試験は初めてとみられる。ただ、NIH傘下の国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、一般に使えるようになるには1年から1年半かかるとの見通しを示している。

 始まったのは「第1相試験」と呼ばれる、少ない人数を対象に効果や安全性を調べるもの。感染流行地の一つ、米ワシントン州にあるカイザー・パーマネンテ医療研究所で実施。6週間かけて、ボランティアの18〜55歳の健康な成人45人に計2回ワクチンを投与し、それぞれ量を変えて、安全性や免疫が働くかどうかを調べる。

新型コロナワクチン、初のヒト試験開始 米 3/17(火) 4:25配信AFP=時事

【AFP=時事】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン候補を評価する初のヒト臨床試験が、米シアトル(Seattle)で始まった。米国立衛生研究所(NIH)が16日、発表した。