監督ジム・シェリダン。ダニエル・デイ・ルイスと組んでいた時のアイルランド問題を今でも手放さない。
父と空軍パイロットの間にはさまったアイルランド女性が神父の子供を身ごもり産まれたその子を殺したという神父の証言?で精神病院に閉じ込められそのまま何十年も過ごすはめになるという「マグダレンの祈り」を思わせるアイルランドの偏狭な宗教教義による女性の抑圧のテーマが浮かび上がってくる。
ただフィクションなのでやや結末は救いは残すが、その分甘い感じにはなった。
若い時を演じるのがルーニー・マーラ、年取った時がヴァネッサ・レッドグレーヴという布陣。
ミハイル・クリチマン(「ラブレス」)の撮影が良い。