■ Orient AAA Deluxe Swimmer 27jewels 1967年~(昭和42年~)
↓まずは完成写真から
今回は、1967年から発売されたAAAデラックススイマーの紹介です。
これから花開く70年代を感じさせる60年代後半のゴツいケースデザインです。
個体は、パッと見とは裏腹に内部状態は、悪かったです。
OHというよりレストアでした。
勿論、不動です。
さて、早速ですが、分解の様子などをレポートします。
↓ 入手時の状態です。いい感じです。
↓ 裏蓋を開けると・・・錆が!!
↓ 錆が・・・
↓ ネジは、外れるのだろうか?
↓ 嗚呼ネジは、外れるのだろうか?
↓ 無事ケースにムーブメントを固定しているネジを外すことが出来ました。
錆びたネジは、ネジきれたりしますので厄介です。
↓ 前回、OHした日付が、912Tとあります。
Tは、イニシャル? 2009年12月T? 平成9年12月T?
Tは、Jかも?January June July?Jなら三つあるし ちょっと苦しい・・・
いずれにしても10年~20年前の事です。
本日、OHするので履歴は、もういいでしょう。それにしても錆が凄いです。
↓ 機械台に載せました。(日の裏側)
↓ リューズ周辺から水(汗かも)が浸入したのでしょうか?
↓ 日の裏側の地板の様子です。 やはり切り替え機構周辺に錆がありますので
リューズからの水分浸入の様です。
※日の裏側とは、ムーブメントの裏側で針、文字盤、カレンダー機構などが配置される側。
私たちが、普段見ている文字盤側です。こちらがムーブメントでは、裏側なんですね。
↓ ひっくり返して表側です。自動巻き機構やテンプを外した状態です。
↓ 受けを外しました。香箱、2,3,4番車、ガンギ車などが見えます。
↓ 地板に近い状態まで来ました。錆が、全体に回ってしまっていますね。
↓ 香箱を開けてみました。汚いし乾いています。
下の写真は、洗浄後です。
この後、各パーツを洗浄します。勿論地板もです。
今回は、手作業錆落とし、刷毛洗浄、超音波洗浄と行いました。
錆は、機械式時計にとって大敵ですから完全に除去しないといけません。
正にレストア作業となりました。
↓ 日の裏側が組み終わりました。
↓ 表側も組み上がりました。あとは、ローターを着けてお終いです。
ケースに入れる前に磁気抜きと歩度調整を行います。
これが、組み上がった時の最初の数値です。
+35秒進み、124度振り角、ビートエラー5ミリ秒・・・ひどいです。
これを+数秒~+-0 、200度位、0ミリに近づけていきます。
これって結構面倒です。そもそも廉価機械式時計は、微調整が出来ないので
大変です。でも出来るだけ理想の数字に近づけます。
↓ 調整の済んだムーブメントを掃除しておいたケースに入れます。
↓ 最後にローターを取り付けてお終いです。
↓ 完成です!!! 大変でした・・・。
↓ (スマホで写真を撮っています。スマホが、写り込んでます。)
今回は、AAAのOH兼、レストアを行いました。
久々に錆錆のムーブメントをいじりました。
「よし!復活させよう。」と気合が入りました。
状態が酷ければ酷いほど燃(萌)えます!復活した時の喜びも大きいです。
ジャンクは、当たりも有れば、はずれも有ります。
どちらもどちらなりに楽しいです、嗚呼ジャンクはやめられない。
では また! ごきげんよう!
■ Orient AAA Deluxe Swimmer 27jewels 1967年~(昭和42年~)
CAL:4971
sweep second
1800A/H
27jewels
power reserve --h
Detail :
Authentic vintage :Orient Automatic wrist watch.
Movement : Orient4971 Automatic movement, 27j Ca.1967~
Case : ss
Dial : Original dial,Original hand
Crown : original Crown?
Movement Condition & Work : Fully Serviced Movement(Clean & Oiled)
See you again! have a nice day and nice life !
◆ vintage watches of days gone by!
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ユニット01
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