今年は、明治維新から150年の佳節を迎える。
ほぼ地元である京都市はこのほど、第2代京都市長だった西郷菊次郎翁に、感謝状を贈った。
菊次郎翁は、1904(明治37)〜1911(明治44)年の間在任し、第二琵琶湖疏水開削に上水道整備、忘れてならない市電開通を実現させた人。
この「三大事業」を成し遂げたが、これまで贈呈の話は持ち上がらなかった。
今年は大河ドラマ「西郷どん」で菊次郎がクローズアップされ、28年前の「翔ぶが如く」で西郷隆盛を演じた西田敏行氏が、語りに加えて京都市長に就任した頃の菊次郎を演じて話題になっているのも、贈呈につながったのであろう。
第二次大戦後、長く共産政権にあったこともあり、市電開通を菊次郎が推進したことすら聞かされなかった。
まだ力を持ってはいるが、色褪せてきたのは事実であり、これを機に、菊次郎翁の成し遂げたことを、大っぴらに話すことができればと思っている。
この日、受け取りに京都市役所を訪れたのは、菊次郎翁の嫡孫にあたる西郷隆文氏。
「じいさまは当然ことをしたと思っているはず。だが、この様に感謝状をいただけるのは身に余る光栄。戻ったら墓前に報告したい」
とは氏の弁。
明治維新150年という節目もあったろうが、もっと早く贈呈してもらいたかった。
正直そう思う。
♯ピッコロ♭
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