中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

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【特別編】採択される「持続化補助金」の書き方について(10/11)

2019年08月20日 05時00分41秒 | 2019特別編_小規模事業者持続化補助金事業について
おはようございます!株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は、申請書に記載すべき8つの項目の中の様式3-1「2.販路開拓等の取組内容」を見ましたが、今日はいよいよ最後の項目「4.補助事業の効果」を見ていきます。

ここも簡単に書けそうですが、実は求められていることが多いように感じています。

実際に私のところに来る文書を見ても「効果」を素直に捉え、下分のように売上と利益への影響を記載される方が多くいます。

「売上高をこれまで以上に増やしたい」「お客様の満足度を高めたい」「行列ができるような人気店にしたい」・・・というような文書も多く見受けられます。・・・が、審査員として読むと・・・これまで以上ってどれくらい?満足度って何を満足させるの??行列って何人並ぶの???という感じで、まったく頭に入ってきません。

まず「効果」には、数字で表すことができないものとできるものがあると考えましょう。

前者を「定性的効果」、後者を「定量的効果」と呼びます。

「定性的効果」とは、「事業実施によりどのように変えるか?」です。きれいにする!快適にする!ということです。
「定量的効果」とは、「事業実施によりどのくらい売上や利益が増やすか?」です。100万円の投資で利益が現状より50万円増加させる!ということです。

これらを踏まえて、私が書いた申請書をご覧ください。


定性的・定量的な効果については、もう少し書き加えても良いと思いますが、その際も「とても」「これまで以上に」「ものすごい」・・・という言葉ではなく、103%なのか120%なのか、現状がいくらでこれからいくら増加するのか、明確に分かるように、数字で書くようにしましょう。

また私は最後に収支推移表を作成するようにしています。

これは持続化補助金には収支推移が問われていませんが、当社の経営は今後3年から5年間にこのように経営が変化していくという「算定根拠」であり、「経営計画」であり、経営者の「意気込み」「ビジョン」です。

その際には、法人であれば営業利益(または経常利益)率は年率1%以上、従業員が多い事業者の場合には営業利益+減価償却費で付加価値額の合計を算出し、それを従業員数で割ると、一人あたりの付加価値額がでます。これが労働生産性ですので、1年間で1%以上増加するように設定しましょう。

このように書くと、どのような効果が狙えるのか、事業の効果が一目瞭然となるので、今回の補助金申請が適正な投資であると判断されることになると思います!!

今日のポイント
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 ・効果には定性と定量がある!
 ・できるだけ細かい数字を積み上げた経営計画を策定しましょう!!
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~つづく~

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