令和元年が早くも終わろうとしている。丸ごと青春時代を過ごした平成から令和になって、日本の... | つかまい子の「つかまいうぇい★」

つかまい子の「つかまいうぇい★」

2022.8 Tokyo→Jakarta朗読作家
Author/Writer/Narrator/MC/Actor/Volunteer in Indonesia
コラム「つかまい子のインドネシア紀行 ティダアパアパ」月刊誌、ウェブ連載。
絵本『にじいろかあさん』『サンサンのだいぼうけん』発売中

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令和元年が早くも終わろうとしている。 丸ごと青春時代を過ごした平成から令和になって、日本の大きな転換とともに、私にも新しい時代が来たと感じた年だった。 . 4月初旬、長男竜之介が幼稚園に入園。 母子ともに生活のメインの場所が幼稚園になった。 これまでもプリスクールには通わせてたけど、幼稚園は竜之介の社会のはじまりという感じ。 送り迎えにお弁当、行事参加など、親もがっつり関わる園だからけっこう大変だけど、自分も一緒に通ってる気持ちで、学生に戻ったみたいでけっこう充実感がある。 先生方や子どもたち、保護者の方々、人が本当に素敵な園で、入れてよかった。 . 4月末、絵本『にじいろかあさん』を出版。 絵本作家として正式に全国デビューすることができた。 絵を描いてくれたケイ.キキキ さんをはじめ、出版社や関わってくれたスタッフの方々、一緒にイベントをやった同じレーベルからデビューした作家さんたち、読んでくれたり広めてくれたりした皆さま、本当に感謝しています。 十分幸せなのに、欲っていうのはどんどん深くなるみたいで、もっともっとととどまることを知らない。 思わぬ反響に喜ぶこともあれば、親しいと思ってる人にスルーされて寂しくなることもあったり。 悲喜こもごも、色々思う。でも、それは幸せな悩みだ。 にじいろかあさんをもっと多くの人に読んでもらいたいし、書きあがった長編小説も形にしたい。 ああ欲深い。でも、欲深いことはそんなに悪くないんじゃないかなあと自分では思ってる。 . そして5月末、6月の予定より早く、次男泰河が産まれた。 2人目だから、一般的な、母になった驚きと感動は経験済みだったんだけど、泰河が産まれたことは私の人生観みたいなものを根底から変える体験になった。 産まれてから今現在まで、深刻な心配をしたことがない順調そのものの長男とはうって変わって、泰河はお腹にいるときから心配のてんこ盛り。 . 妊娠中に先天性心疾患が見つかり、愛育病院から小児専門の大きな病院に転院になって。 出産自体は2時間のスピード安産だったけど、産まれてみたら、胎児のときに言われていたよりも複雑な心疾患であることがわかった。 約1ヶ月、NICU→GCU→病棟に入院していて、搾乳を届けに、産後の体で約90分の道程を病院通い。 当たり前のように直母乳できてた竜之介の育児とは大違いで、今から思えばメンタルもけっこうやばかったなあ。 母と子が産後に離れているのは、お互いに不自然だし健全じゃないってことなんだろう。 . やっと退院してきた後は嘘のように元気で、私も、新生児育児の大変さよりも一緒にいられる幸せが大きくて、むしろ1人目のときよりも心穏やかな日々。 今は、心臓病があるなんて信じられないくらい元気だし、家族を見るとキャッキャと笑って喜ぶ本当に可愛い子。 会う人会う人にイケメンね❤️と言われる美赤ちゃん!産まれてすぐからNICUの看護師さんたちにイケメンと噂されていたくらい。 ただ、心疾患のある赤ちゃんによくあることらしいのだけど、体重が増えづらくて体は小さめだし、運動発達は遅れ気味なのかな。 酸素飽和度は低めで呼吸が早いからたぶん疲れやすいし、うつぶせになるのも何となく苦しそうで嫌がる。 . 今は普通に元気に暮らしてるけど、そう遠くない時期に手術をしなくちゃいけない。決して簡単ではない大きな手術。 小児心臓外科では日本随一と言われている病院だし、9割方大丈夫と言われているけど、小さな小さな心臓だし、手術は何があるかわからないから本当に怖い。 とりあえず年明け早々、カテーテル検査のための入院もある。 新生児のころは本人もまだよくわかっていなかったけど、今はもうすっかりママっ子だから、病院に1人置いていくのはかわいそうだ。付き添いは必要ない病院だけど、できるだけしてあげたい。 でも竜之介の幼稚園にもやっぱり私が行ってあげたい。私が2人いればいいんだけどね。 わが家の試練のとき。 . 竜之介は、よく聞く下の子へのやきもちはほとんどなくて、本当に本当に弟を愛してる。 毎日たいが大好き大好きって言いながらベロベロに可愛がってる。たまに愛が強すぎて泰河に泣かれてるけど。 いないいないばあしようとして顔が見えなくなっただけで寂しくなって泣いちゃったり。 少しの時間でも離れたくないんだって。 . 手術をするからまたちょっと長く入院しなくちゃいけないんだって話したとき、泰河に会えなくなるのいやだーってポロポロ涙を流して泣いた。それを見て私も泣けてきた。 優しいにぃにの弟に生まれてきて、泰河は幸せだと思った。 . 大きな心配とともにありながら、幸せな毎日だった令和元年。 その最後の今日、泰河が初めてはっきりと「ママ」と呼んだ。 これまでも、そうかな?って思ったときはあったけど、今日ははっきりと、泣いてるとき私が抱き上げたら「マンマー」って。寝てて起きたときも「ママー」って呼んだ。 あと、「パッパ」ってパパのことも呼んだ。 すごいな。心臓に病気があっても、体が小さくても、寝返りもできなくても、ちゃんと少しずつ成長してる。 来年への祈り、神さま、お願いします。 どうか手術が無事終わり、泰河が元気になりますように。

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