気温も氷点下
春にはほど遠い景色だ
敢えて言うとすれば、
真っ黒にその姿を変えた白い雪
これが、“春の風物詩”かもしれない
そんな今日は、119回目のがんサロン
11年目突入だ
「10年間、よく通ったものだ...」
と、
第1回目に参加した日のことを顧みる...
この10年、様々なことがあった
“がん”という人たちの集まりだ、
当然のことながら、
楽しいことばかりではない
そして、参加者の誰もが口にするのが、
“再発の不安”である
それは、
手術から5年が経っても、
10年が過ぎても、抱いているもの
「“一生”だよね。
不安なんて、消えることはないよ」
それが、がん患者の本音だ
「“完治”なんて、本当にあるのだろうか」――
そう思わずにはいられない瞬間である
世の中には、
簡単に「がんが治った」と言う人がいる
簡単に「がんが消えた」と言う人がいる
が、現実には、
十数年経ってから再発する人がいる
「そんなに簡単にがんが治るわけがない」
それが私たちの言い分だ
がんが消えたとしたら、
それは、ほんの一時だけのことかもしれない
がんが治ったのだとしたら、
それはほんの一時、
症状が収まっているだけのことかもしれない
「完治した」
「がんが消えた」
と言うのなら、
20年以上何もなかったときに、
はじめて口にしてほしい...と思う
母もそうだった
手術をし、術後療法もした
何度か繰り返さなければならない治療も、
奇跡的に1度で済んだほど、
「身体の中にがんが見当たらない」
そう医師に言われた
が、再発した
手術から5年後のことだった
私の周囲にも、
12年後や15年後に再発した人が何人かいる
ほんの1年や2年で、
「治った」
「がんが消えた」
そう言っている人は、
きっと、
“がん”という病の本質を知らない人のような気がする、
“がん”という病を甘く見ているような気がする
“がんの完治”がどういうものなのかを知っていれば、
軽々にそんな言葉は出ないはずだ
「食べ物には気をつけていたのに、
どうしてがんになったんだろう」
「食事には気をつけていたし、
毎朝にんじんジュースも飲んでいたのに、
どうして再発したんだろう」
そういう人は多い
“にんじんジュースががんに効く”という、
都市伝説はここでは置いておこう
もちろん、
食事は気をつけた方がいいのは当然だ
それはがんに限らず、
高血圧や糖尿病、高脂血症などの、
いわゆる“生活習慣病”の予防にもつながる
が、
「無農薬や有機野菜を食べないから再発する」
そんな馬鹿げたことを言う人たちもいるのも事実
無農薬や有機を100%摂るなど、
不可能だ
再発をした人たちを思うと、
そのような根拠のない心ない言葉に
哀しくなるのである――
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