今日のお昼前、固定電話のベルが鳴った。出てみると、ソフトで愛想のいい、落ち着いた語り口で男性が話し始めた。「私、三菱UFJ○○銀行の▲▲というものです。先日はお忙しいところ、お手間をおかけしまして、申し訳ありませんでした」

 

〇〇という語をくっつけて、三菱UFJ銀行とは違うとわかるが、聞きなれた都市銀行の名前を出すことで信用させようとしているのだろうか?この声には聞き覚えがあった。

 

前回、「渋谷の★★会社の株を集めているので、お持ちなら・・・」という電話がかかってきたのだった。聞いたこともない渋谷の会社の名前である。「私は年金生活者でつましく暮らしている身ですから、そんな株は持っていないし、関心もないんです」と言ったら、すぐに引き下がった。

 

今回は「お持ちでないと聞いておりましたが、結局なかなか★★会社の株は集められなかったのでございます。けれども、★★会社の帳簿(?)の株の枠にmamieさまのお名前がありました。」

 

私「私は全く知らないことですが」

男「それで、今回はその枠を当社に御譲り頂けないかと思いまして・・・」

私「そんな株のことは私は全く知りませんので、譲るとか譲らないとか言えません」

 

と言ったら突然電話が切れた。

 

そして午後になって、また電話があり、私がでるとガチャンと切れた。私はすっかり気持ちが悪くなってしまった。

 

何年か前も、申し込んでもいない高齢者住宅が「当たりました」という電話がかかってきたことがあった。私が申し込んでいませんというと、電話の相手は、「では、その当選の権利をほかの方に渡したいので、売っていただけませんか」と言い出した。「私は申し込んでもいないので、私の名前で売買するのはやめてください」といったら、男は引き下がった。

 

昔は、こちらが突っぱねると、相手はスゴスゴと引き下がったものだが、今の時代は、事前に良く調べて、お金を持っていると分かると、強盗に入ったりするというではないか?TVでいろいろな情報を得ているので、怖くなった。

 

もちろん、私はそんな大金を家に置いているわけではないが、事前に「一人暮らしの高齢者だ」という情報を得て、私の話し方で性格も見極めて、押しかけて来る可能性もないとはいえないのだ。

 

気持ち悪いな、とすっかり不快になったが、私の電話は古くて、相手の電話番号表示ができないものなので、警察に届けることもできない。

 

ふと「固定電話、辞めようかな?」と思った。固定電話を使うのは、私がスマホの着信に気付かない時に娘がかけてきたり、お婿さんがフランスの弟にかける時位である。それは、スカイプにしてもらったらいいわけだ。

 

固定電話は、習慣でずっと置いているが、いつだったか調べた時、今はNTTでは休眠扱いになっていて、「返却する」と電話すれば、それで終わりということだった。勿論、昔電話を手に入れる時に買った債権の評価は0円だけど。

 

日本中の固定電話が減ったら、高齢者が特殊詐欺で騙される件数も減るのではないだろうか。そうなると、今度はスマホを使った詐欺が増えてくるのかな?

 

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