ある、社会的な活動をされているアーティストさんから、
プレスリリースのご依頼をいただきました。

自分のしていることを、
もっと多くの人に知ってもらいたいから、と。



お話しをお聞きすると、その活動は確かに素晴らしい。

素晴らしいんだけれど、
どうしても腑に落ちない点が、一つありました。




 

 

それは、その人が、
「なぜ熱心にそれをするのか？」ってことです。

 

 

今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ！









アーティストの方々はよく慈善活動をなさいますよね。

被災地へ励ましに行かれたり、
時には炊き出しの輪に加わったり。



 

 

ただ、そういう大規模災害に際して・・・
というのではなく、もっと恒常的に、

しかも自らの仕事の少なからぬ部分を割いて、
まるで社会活動家のようなことをされているその姿が、

とても不思議だったのです。




動機というか、
「なぜあなたがそれを？」が分からなければ、
プレスリリースをお書きすることはできません。
 

 

 

“その人の中にいるその人自身”を探ってもらおうと思って、
簡単な「自分年表」を書いてもらい、
それに沿ってお話をお聞きしました。

 

 

 

 

するとポロッと出てきたのが、
「僕、親父大好きやったんです」という言葉。

 

「おかんとはケンカばっかりしてましたけどね。^^;
　まあ、思春期の息子の常で」という苦笑いと共に。

 

 

早くも小学校の時から、
音楽の才を見せ始めていたその方。

おませだったというのか、悪がきだったというのか、(^_^;)
小学6年生にして、仲間と共に補導されてしまう
という経験をされました。




結局は、み～んな
首根っこを捕まえられちゃうのですが、

実はその人、一足先に友達をおいて
スタコラ逃げちゃってたそうなんです。

 

 

お巡りさんにさんざん絞られた帰り道、
お父さんは彼をお風呂屋さんに連れて行きました。





湯船に浸かりながらだったか、
背中を流しながらだったかは忘れましたが、

「悪いことをしたのはもう十分反省してるやろ。
　それはもうええ。

　けどな、友達を裏切って逃げたのは許されへん。
　
　ええか、人生で一番大事なんは、友達やぞ。

　もう二度と、友を裏切るようなことをしたらアカンぞ」

と諭されたそうです。

 

 

 

 

お父さんは、九州の方から大阪へ出てこられ、
転職もされながら、
腕の確かな技術者として定年まで勤め上げた方。

高度成長期、渡る世間の冷たさも、
助けてくれた人たちの温かさも、
山ほど身に沁みてこられました。



「親父とのことで一番覚えてるのは、
　なぜかあの（銭湯の）場面なんです」

 

そんなお父さんは、いつどんな時でも
自分のことを認めてくれ、励ましてくれ、
その方が成功した時は我がことのように喜んでくれたそうです。

 

 

今、病の床にある父。

自分だからこそできることをしてあげていれば、

少しはこの病状だってなんとかなったはずなのに・・・・・・。

 

そんな悔恨が、彼を今の活動に駆り立てている
一番の原動力でした。


 

 

その他にも、

若いアーティストさん達の苦境とかつての自分を重ねあわせて、
なんとか力になってあげたい、という思いや、

現場に行ってみて分かった高齢者の置かれている
変な社会の常識等、

さまざまな思いがないまぜになって、
極めて社会性の強い活動をされているのだということが
分かりました。




やっとジャーナリストとして、
得心することができました。



“根っこ”や良し。



後は、その“根っこ”の上に、
大輪の花を咲かせて頂くべく、一旦、
ブランディングの専門家さんにお任せしました。
 

 

 

その人ブランドをもっと磨いて、

≪心柱（しんばしら）≫を立てて、

「一言で言えるキャッチフレーズ」を持って、

帰ってきて頂くことにしました。


 

 

しっかりと磨かれた志と活動計画を元に、
たくさんのメディアを動かすプレスリリースを
お書きすることができると思うと
今からとっても楽しみです。(^_^)/






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