読字障害と基本的な対応 | コーチング1グループ発達障害ブログ

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今回は学習障害(以下LD)の中にある読字障害とその基本的な対応についてご紹介します。まず読字障害ですが、主な現れ方として

・漢字の音訓読みの使い分けが苦手

・単語や文節をつかむのが苦手

・一文字ずつ読んでしまい、まとまりのない読み方をする

・文字や行を飛ばして読む

・特殊音節(拗音・長音・促音)で表される文字の発音が難しい

等が挙げられます。また読字障害のお子様の場合文章読解でもつまずくことが多いです。しかし文章読解は読字障害に加えて言語理解やワーキングメモリの低さが関係している場合もありますので、対応は文字認識の苦手(読字障害)と文章読解の苦手に分けて対策することが重要になってきます。

そこで今回は読字障害に注目した基本的な対応を示したいと思います。


■文字を見やすくしてあげる

文字を大きく拡大してあげたり、黒板のチョークの色を白にしたりすることで、文字を読みやすくします。また蛍光ペンで重要と思われる部分にだけ色をつける、読む範囲以外の上下左右を隠したりして読む情報量を調整してあげることも大切です。お子様の苦手意識を極力刺激しないことに繋がります。スマートフォンやタブレットを使うと、文字を拡大できたり、音読機能があったりと便利です。

■音にしてあげる

読字障害のお子様は耳からの情報は理解できることが多いため、問題文などの文章を読み上げて聞かせると理解が進んで勉強が進むことがあります。教科書を見ながらその音声を聞くことにより、文字・音・意味が繋がる可能性があります。電子教科書の場合は音声での読み上げシステムが備えられているものもありますので、ぜひとも活用しましょう。

■ふりがなやスラッシュを振ってあげる

漢字の認識が苦手、音訓読みの区別が苦手な場合、ふりがなを振ると良いです。また文章のどこまでがひと固まりなのか理解できないことがあります。このような場合はまとまりごとに空白を開ける「分かち書き」をしたり「スラッシュ」(/)を引いたりして、どこが文章の区切りとなっているのか、明確に表してあげると文章を読みやすくなります。

■色付きメガネを使う

読字障害は場合によっては視覚過敏で背景が白がまぶしく感じて文字が認識しにくいこともあります。その場合青や緑などの色つきメガネなどをかけてまぶしさを軽減することで、視覚過敏を抑えて文字が読みやすくなります。


via 発達障害あんちょこ
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