2018年10月12日

7時のニュースの顔

オーストラリアのABC放送は、日本のNHKのようなものです。

夜7時のニュースは州ごとに異なり、もちろん海外や他州で大きなニュースがあれば報道しますけど、基本的には州内のニュースや天気予報に特化した編成となりますので、ニュースリーダー(ニュースを読む人、キャスター)も異なります。

ヴィクトリア州のABC放送の夜7時のニュースを長年担当してきたのは、この方、イアン・ヘンダーソンさん。


25年間もヴィクトリア州の夜7時のニュースの顔でした。

イアン・ヘンダーソンさんは、ABC放送に38年間勤務、若い頃には海外特派員もなさっていたそうですが、私がメルボルンに住むようになった頃には、すでに7時のニュースの人でした。


この方がついに退職されることを発表されまして、昨日が最後の日となったのです。

さて、夜7時。

いつものようにニュースが始まりまして、イアン・ヘンダーソンさんがニュースを読み始めました。野党労働党のショーテン党首がどこかの学校を訪問したとかいうニュースをやっていた時、

突然画面がフリーズ!

フリーズしたまま数十秒経過。

なかなか直りません。

すると突然、

女性キャスターが登場!

スタジオのセットも違います。

あれ?

ニュー・サウス・ウェールズ州のニュースをやっています。

あれ?

「これって、シドニー放送局じゃないの?」

あれ?あれ?どうしたの?と思っているうちにニュースは終わり、スポーツニュースもあっという間に終わり、番組最後の天気予報が始まりました。

映し出されたのは、見たことのないニュー・サウス・ウェールズ州の天気予想図

「やっぱり、シドニー放送局じゃないの、これ!」

そして、7時のニュースは終わりました。

イアン・ヘンダーソンさんはどうしたのよ〜!

38年の報道キャリアの最後の日だったのに!



ということでですね、

これがABCメルボルン放送局からの謝罪ツイートです。今夜のニュースの時に、ヘンダーソンさんからのお別れのメッセージを放送するそうです。



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