去年から続いているご相談が…

昨日、急遽多頭飼育崩壊の猫さんを迎えに出動したねこけん部隊。

去年から続いているご相談で、URにお住まいのご高齢の女性から７匹の猫さんのSOSの案件です。

以前から、何度も何度も話を伺い相談にのって来たM代表。

ご相談者様との話し合いは一進一退の状況でした。

結果的には…

７匹全部保護が出来たのですが…

御高齢のご相談者様は、お一人暮らしの女性で、７匹の猫達とペット不可のURにお住いでした。

室内は、荒れ果てて、糞尿の匂いが充満しています。

何度も「全部保護して下さい」「やっぱり大丈夫」「４匹だけ連れて行って」「預かってくれる人がいるから大丈夫」「お金がないから引越せない」等、話しがコロコロと変わって行ってしまいます。

不安な気持ちや、淋しい気持ちからなのでしょう。

その都度「良いの？」「大丈夫？」と心配しながらも、スケジュールを組んではバラしを繰り返しながら、ご相談者様の気持ちに寄り添って来ました。

しかし、とうとう８月末までには退去しなくてはならなくなり、遂には強制執行期日が決められてしまいました。

御相談者様からは「７匹とも保護してください。譲渡先を探して下さい。出ていかないとならないので、猫だけは何とかしてあげたい」

と連絡が来ました。

M代表、「行こう！今度こそ、７匹保護して、ご相談者さんを安心して引っ越しが出来るように、そして、ちゃんとご自身の体調管理も出来るようにしてあげよっ！」

急遽、メンバーが集まります。

獣医師のU先生も同行し、ボラ仲間のJさんも一緒に御相談者様のお住いへ。

中に入ると結講な臭いがします。

室内は物が散乱し、お一人で７匹の猫との生活が大変なことがわかります。

いざ、保護開始！と思いきや、

「やっぱり４匹だけ連れていって」と。

引っ越し先は何匹飼っても良いっていってくれている。

誰々さんが預かってくれる

残りの子達は、友達が引き取ってくれる。

飼ってくれる人が居る。

等、再び、何度も話してきたお話しに戻ってしまいました。

ねこけん「今日引き受けないと、もう次が無いですが。大丈夫？」

「困っている方々は沢山いて、みんな待っているんです。また次だといつ来られるかわからないし、保護場所が埋まってしまいますよ」

それでも「大丈夫」「何匹飼っても良いと言われている」「若い子だけ連れていって」「猫は大丈夫だから」の繰り返しになってしまいました。

M代表「分かりました。何匹飼っても良いのでしたら、７匹連れて行かれるんですね？では、引き揚げますね」

御相談者様「はい。大丈夫です」

そこで、一旦引き上げる事に。

帰路に着く車内で、次のご相談の話をしていると…

M代表の携帯が鳴りました。

「やっぱり、７匹連れて行って下さい」

M代表「本当に良いんですね？」

御相談者様「知り合いにも言われました。やっぱり７匹お願いします」

引き返すねこけん部隊

そして、一斉に保護を開始！

狭い隙間や

箪笥の横

キッチンや

流しの下

ありとあらゆる隙間に逃げ込んでしまう猫達

大丈夫だよ。こっちにおいで

一緒に行こう

心配ないよ

猫逹に声をかけながら、みんな汗だくで作業を進めます。

連日の活動に、流石のM代表の顔にも疲労の色が

しかし、時間はどんどん過ぎて行き、ご相談者様は再び

「一番年寄りのキジ猫ちゃんは自分で飼いますので、連れて行かなくて結講です」と。

そこから再び話し合いをし、

M代表「引っ越しの時に、猫たちが脱走したら大変ですよね？一度ねこけんで全部引き上げますから、お引っ越しを済ませて、生活が安定したら、キジ猫ちゃんをお迎えに来てください」

ご相談者様は、「分かりました」と。

猫達が全てキャリーに入ると、汗だくで埃まみれのM代表は暫し、猫達と飼主さんとの生活に想いをはせる…

忘れてはいけない。

ここで何年も猫と飼主さんとの生活があった事を…

そして、７匹を連れて急ぎ病院へ。

既に夜中の１時を過ぎています。

すると、またM代表に電話が！

「キジ猫は迎えに行きますから」

猫が居ない室内で、淋しさに耐えているであろうご相談者様

M代表は

「はい。引っ越ししたら、連絡くださいね」と。

そして

無事初期処置を済ませ、

U先生がすぐに去勢の済んでいない２匹の手術をしてくださいました。

長年、猫逹の首に付いていた首輪は安全なタイプではないので外されます。

そして、長く延びた爪を切ります

御高齢のご相談者様に代わり、猫達のケアをします。

７匹分の古い首輪

７匹分の伸びた爪

全て外され、長年の飼い主さんとの生活は想い出の中に仕舞い、

新しい生活へと変わります。

長い１日が終わり、

去年から続いていた長いご相談がまずはひと段落

解決に大きく一歩進んだ日でした。

しかし、これで終わりではありません。

これから、この子達に新たな家族探しが始ります。

保護は、「保護して終わり」ではありません。

人手も、時間も、場所も、経費もかかります。

それでも救う！

ご飯を食べたい

お水が飲みたい

安心して眠りたい

当たり前のことが、当たり前でなくなる「多頭飼育崩壊」

人間が起こした事の責任を、猫が背負うのは本来おかしな話です。

今回は、幸いにして、猫の命が犠牲になる事はありませんでした。

生きていれば、何が起きるかは誰にも分かりません。

だからこそ、猫を家族に迎える前に、しっかりと考え、最期の最後まで一緒にいられるように、備えるのも大切な飼い主の責任であり、愛情だと思うのであります。

飼うのも愛情

飼わない選択も愛情だと思えるのです。

次回譲渡会のお知らせ

8月19日の練馬会場は

下記　

新宿京王百貨店会場に変更になります

ねこけん譲渡会

日時：８月18（土）19（日）

会場：京王百貨店　新宿店

時間：13:00〜17:00

御入場には整理券が必要です。

詳しくは京王百貨店のWEBサイトでご確認下さい

ご家族揃って、皆さまで、是非ご来場下さい！

※保護猫の体調により、当日欠席となる子もおりますが、

お問い合わせはご遠慮頂けますようお願い申し上げます。

☆里親様へのお願い☆

（↑詳しくはこちらをクリック）

上記より、条件・契約書をご確認ください。

携帯からは⇒nekoken@cat.email.ne.jp

獣医師大募集
現在でねこけん動物病院では、正規社員、アルバイト、パート、ボランティアで、働いてくださる獣医師を募集しております。
獣医師免許をお持ちの方で、老若男女問いません。

殺処分ゼロ、野良猫ゼロの実現に向かって、ねこけんと一緒に突き進んでくださる愛護精神の高い獣医師の皆さま！
臨床経験がなくても大丈夫。経験豊富な獣医師が指導します。
病院：ねこけん動物病院
募集職種：獣医師
勤務形態：要相談（正社員　アルバイト　パート）試用期間あり
給与：経験等を考慮のうえ応相談
勤務地：杉並区梅里　又は　千葉県千葉市
勤務時間　9：00～19：00
※勤務地は応相談
遠方からの応募可（社員寮応相談）
面接地：練馬区南大泉　即日対応可
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