日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

地球市民講座2019「ポーランドを知ろう 第3回 ポーランドの文化・言葉」に参加してきました(2019.10.2)@千代田区

2019年10月09日 | 各国の世界遺産・せかけん
地球市民講座2019「ポーランドを知ろう 第3回 ポーランドの文化・言葉」に参加してきました(2019.10.2)@千代田区



千代田区主催の「ポーランド地球市民講座」の第3回に参加しました
文化と言葉の回です 講師はポーランド広報文化センターの方で ポーランド語にも少し触れました💛


千代田区では海外に青少年の区民を派遣する国際交流事業があり 今年は日本・ポーランド国交樹立記念100周年とのことでポーランドに決まり 派遣準備としてこの5回講座をやるとのことで 区民ではない私も申し込みできました 
講座は毎回満席とのことで ポーランド好きの方や派遣予定の若い方たち(まぶしい~)が参加されました 

私にとってのポーランドの思い出といえば... 1982年にドイツ・ポッパルトのゲーテ・インスティテュートに語学留学していた時に 当時は戒厳令下にあったポーランドから来ていた2人のポーランド人です 

家族からの手紙も届かず 祖国に帰ることもできなかった当時のポーランド人 ステイ先のご家族はポーランドに救援物資を送っていたそうです
そんな時代のポーランドと あとはアンジェイ・ワイダ監督の映画くらいしか知らず この日は今のポーランドの姿に触れることができ 私の中のポーランドが一気に更新されました(^.^)

まずは基礎データ 著名なポーランド人(ショパン キュリー夫人 コペルニクス P.ピウスツキ/アイヌ文化研究者) 食べ物 伝統的な切り絵等をDVDとともに紹介してくださり クイズに移りました

 ↑
ウォヴィチの切り絵 以前ポーランド政府観光局からいただいたマグネット♪

簡単なクイズばかりですが とっさに一番難しそうな質問を探して答えて ポーランド外務省発行の英語版ガイドブック「about POLSKA」をゲットしました💛



クイズに答えてゲットしたabout POLSKAの冊子 

「ポーランドがEUに加盟したのはいつ?」 このクイズに答えられたのは会場で私ひとり! 
事前に「物語 ポーランドの歴史」を読んでいったからでした~(^.^)

ちなみに答えは2004年です

他には 隣接する7つの国の名前 民謡(森へ行きましょう) ワルシャワ市の紋章(人魚)  隣接する海(バルト海) 等...
ポーランドは東ヨーロッパではなく 中央ヨーロッパに属しています '70~80年代は東欧に区分されてましたが 今は地理的区分で中央ヨーロッパに属するとのこと ← このクイズ 間違えてしまいました(;・∀・)

クイズのあとは いよいよポーランド語です 発音等もっとやって~と思いましたが(笑) 語学講座ではないので挨拶程度で終了~

ポーランド語初歩の30語は こちら

ドイツ語と構造は似てますが 発音や読み方が難しい... うしろから2番目の母音にアクセントがつきます

ポーランド語は インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派(西スラヴ語群)に属し スロヴァキア語 チェコ語ととても近く ロシア語とも同じ派です
同じスラヴ語派でも ロシア語はキリル文字 ポーランド語はラテン文字で書かれます これはポーランドが 早くからカトリックを受け入れたためで ローマ・カトリックの国はローマ字を使いますが それでは読めない字を様々な特殊記号を用いているのですね
また 格変化があり 数字ひとつでも 5以上はズロチ(貨幣単位)をズヴォーティフ と 「フ」が入るようになる等と...大変ですね(;・∀・)

「名詞には3つの性(男性 女性 中性)があり 性 数 格に応じて語尾が複雑に変化する
動詞は 主語の性 数 時勢 法(仮定法や命令法)によって 語尾が変化する 
ポーランド語上達のカギは 語尾変化の習得といっても過言ではないだろう」 
   出典: ポーランド語の豆知識 (地球の歩き方2017~8)


質疑応答はたっぷり30分! 参加された皆様がいかにポーランドを愛するかよくわかりました(^.^)

ポーランド人気質は シャイ 素朴 地方によっては隣接する国によって気質もそれぞれ違うとのこと

日本への関心は高く おしん クロサワ 北斎など知っているそうです 
20世紀の初め シベリア流刑にあったポーランド人の孤児たち765名を 日本政府と日本赤十字社が助けて日本で手当てをしてから母国に帰ったということがありました

また今はベジタリアンやビーガン そしてそのレストランも急増してます ← これはイタリアでもそうですね
食べ物は ピエロギ(餃子) ポンチキ(ドーナツ) ピエルニキ(トルンのジンジャーブレッド)
そして ビゴスというごった煮風煮込み料理 

ポーランド料理は こちら
レストランやきゅうりのピクルスのレシピなどは こちら

2018年11月には ポーランド独立回復100周年記念コンサートが すみだ北斎美術館で開催されましたが これはアンジェイ・ワイダ監督が京都賞受賞で得た賞金を充てて設立された クラクフ漫画館との交流がきっかけで実現したとのこと ワイダ監督は子どもの頃F.ヤシンスキの浮世絵コレクションを見て日本が好きになったそうです

トルンは小さく美しい中世の街で 世界遺産のマルボルク城はドイツ騎士団の中世のお城 フサリアとは 背中に羽根をつけた有翼重騎兵のことですね

ちなみに2019年12月17日から チャンネル銀河で「カジェミェシュ大王」というドラマをやるそうです
「大王」と呼ばれるのは彼のみで 木でできたポーランドを煉瓦に変えた男と言われています
詳しくは こちら

ポーランド文学では 日本語で出版されたのは リシャルド・カプチミンスキの紀行文等...

また ポーランド広報文化センター ここの Facebook 等もご紹介頂きました 

この11月24日に 国際フォーラムで「ポーランド・フェスティバル2019 Festiwal Polski 2019」を開催予定!! ← ぜひ行きたいですね💛


地球市民講座2019
は こちら


   *       *       *

こちらは 予習編:

ポーランドの世界遺産 16件(うち自然遺産1件):


アウシュヴィッツ・ビルケナウ: ナチス・ドイツの強制絶滅収容所  ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩抗(1978年最初の12件のうちの一つ) ヴロツワフの百周年記念ホール カルヴァリア・ゼブジドフスカ: マニエリスム様式の建築と講演に関連する景観と巡礼公園 クラクフの歴史地区(同12件のひとつ)
ザモシチの旧市街 トルンの中世都市 マウォボルスカ南部の木造教会群 マルボルクのドイツ騎士修道会の城 ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会 ワルシャワの歴史地区(都市全体を再建した世界遺産はここ以外には認められない)  ムスカウ公園(ドイツとポーランドの和解の象徴)
ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群  ビャウォヴィエジャの森(唯一の自然遺産) タルノフスキェ・グルィの船・銀・亜鉛鉱山とその地下水管理システム 
新規登録: クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域(2019)

詳しくは こちら
2019年時点です...まだこの先増えるかな?? ← 世界遺産検定受験者泣かせ??


ポーランド第3の都市 ウッチ(ワルシャワの南西)は 19世紀に一大工業都市として発展したが アンジェイ・ワイダ監督の「約束の土地」(1981)の舞台でもある

講座の前に ガイドブック等2冊と 「物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生」(渡辺克義著/中公新書)を読みました 何度も隣国から占領され世界地図から消えたこともあるポーランドの過酷な歴史に思いを馳せました...

素晴らしい講座をありがとうございました!!


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