ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年2月12日付 ビルボード 全米 Top40 Men At Work - Down Under

2019-02-10 23:04:27 | 1983年ビルボードTop40
1983年2月12日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位、通算4週目の1位となりました、Men at Workの"Down Under"。
オーストラリア出身の彼ら、初めてのワールド発売アルバムからのファーストシングルで1位を獲得した"Who Can It Be Now?"に続く2曲連続の1位獲得、新人で2曲連続の1位の快挙です。

2位は4位からアップ、Patti Austin & James Ingramの"Baby Come To Me"。Patti Austinですがこの曲で初めてで唯一のレギュラーチャートでの登場、ですが、Quincy Jonesの"Ai No Corrida"にはボーカルで参加していますので、実際には2曲目の登場になります。James Ingramは先日亡くなってしまいましたが、「クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子」と呼ばれ、アルバム「The Dude」に参加、"Just Once"と"One Hundred Ways"の2曲のTop40ヒットがありますが、この曲で初めてのTop5ヒットです。
3位は前週と変わらずこれで3週目の3位、Marvin Gayeの"Sexual healing"。長いキャリアを持つソウル界のスーパースターMarvin Gaye、1977年のNo.1ヒット"Got to Give It Up, Pt. 1"以来久し振りのTop40ヒットでTop3入りです。
4位は5位からアップ、Bob Seger & the Silver Bullet Bandの"Shame On The Moon"。Bob Segerですが、5位を記録した"Trying to Live My Life Without You"以来のTop5ヒットで、この曲で5曲目のTop5ヒットです。
5位は1週のみの1位からダウン、TOTOの"Africa"。TOTOですが、皆様ご存知だと思います、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサーなど凄腕スタジオミュージシャンが結成したスーパーバンド。デビュー曲"Hold The Line"が5位を記録、そして"Rosanna"が前年の1982年に2位を記録、この曲で初めてのNo.1ヒットです。

この週1位はMen at Workの"Down Under"。1月15日から3週間続けて1位の後2位にダウンしましたが、またまた1位に上がって通算4週間の1位。年間チャートは4位の年度を代表する大ヒットとなりました。
デビュー曲の"Who Can It Be Now?"が1週間の1位、年間チャートは年度の途中ではありましたが30位でしたので、2枚目のシングルのこの曲"Down Under"が彼らの最大のヒットとなりました。

Men at Workですが、1979年に結成されたオーストラリア出身のロックグループ。
まずは1981年に本国オーストラリアでファーストシングル"Who Can It Be Now?"が大ヒット、そのヒットがカナダに広がり、1981年後半に出したファーストアルバムの『Business as Usual』も大ヒットし、アメリカに進出、そこでも前述のように"Who Can It Be Now?"が1位を記録する大ヒットになり、全世界的な人気グループになります。

2曲目のシングルがこの"Down Under"。「ダウン・アンダー」とはオーストラリアが世界地図の下側にあるからということで、オーストラリアのことですね。
この曲のことについて詳しくは音時さんのブログでお願いします。

メン・アット・ワークですが、脱力感のある音楽に、コリン・ヘイの飾らないホンワカボーカルがピッタリ、とっても良いですね。この音楽、特に広い国土にフィットするのでしょうか、オーストラリアはもちろん、アメリカやカナダで大人気になりました。
残念ながら1985年には活動を停止、グループの人気は短命で終わってしましましたが、記憶に強く残るグループでした。


今週 先週 song / artist
1 2 DOWN UNDER / MEN AT WORK
2 4 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
3 3 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
4 5 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
5 1 AFRICA / TOTO
6 6 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
7 9 YOU AND I / EDDIE RABBITT
8 8 ROCK THE CASBAH / CLASH
9 12 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
10 10 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
11 11 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
12 13 GOODY TWO SHOES / ADAM ANT
13 14 PASS THE DUTCHIE / MUSICAL YOUTH
14 18 YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY / SAMMY HAGAR
15 15 HEART TO HEART / KENNY LOGGINS
16 19 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
17 17 ALLENTOWN / BILLY JOEL
18 21 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
19 22 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
20 20 YOU GOT LUCKY / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
21 24 YOU ARE / LIONEL RICHIE
22 26 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
23 27 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
24 28 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
25 25 HEART OF THE NIGHT / JUICE NEWTON
26 33 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
27 36 SEPARATE WAYS / JOURNEY
28 37 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
29 30 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
30 31 SPACE AGE LOVE SONG / FLOCK OF SEAGULLS
31 34 ON THE LOOSE / SAGA
32 7 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
33 39 BREAKING US IN TWO / JOE JACKSON
34 16 THE GIRL IS MINE / MICHAEL JACKSON & PAUL MCCARTNEY
35 42 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
36 41 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
37 38 I KNEW YOU WHEN / LINDA RONSTADT
38 43 THE CLAPPING SONG / PIA ZADORA
39 40 THE WOMAN IN ME / DONNA SUMMER
40 - MR. ROBOTO / STYX

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
個性的なバンド (240)
2019-02-11 07:41:33
おはようございます。
メン・アット・ワーク、一世を風靡しましたね。この「Down Under」も個性的な楽曲。短命でしたが、ユニークなバンドでした(個性が強すぎる故に、どれもワンパターンに聞こえてしまいますが)。
昨日、BSTBSの「SONG TO SOUL」はTOTOのアフリカの再放送でした。この曲は、ジェフ・ポーカロがサウンド作りにも大きく貢献したことがよく分かります。よく聴くと、アレンジもスゴイですね。
星船さんへ (ミュウ)
2019-02-11 07:42:57
この曲はヒットしましたねー。
小林克也さんのベストヒットUSAでかなり流れたのを覚えています。
ポリスにも通じるレゲエとかスカの手法を使ったゆったりしたビートが妙にクセになったのを覚えています。
オーストラリア出身というのはオリビアニュートンジョンやAC/DCとかいろいろいるんですが、このバンドはずばりダウンアンダーというタイトルでオーストラリアのバンドであることを主張していました。
個性的なPV (omnibusfan)
2019-02-11 08:33:05
 星船さま おはようございます。
 メンアットワーク、当時ヒットしましたね。
 この個性的なPVも何度も観ました。ダウンアンダーという言葉、そしてベジマイトサンドイッチもこの時初めて知りました。
 また、先月乗ったANA国際便での「ベストヒットUSA」でもオンエアされていました。
 ところで、オーストラリアといえば、この週のチャートでは11位にリトルリバーバンド、そして29位のムービングピクチャーズもランクされていましたね。
 英国勢に加え、カナダ(サーガ)、オランダ(ゴールデンイヤリング)、スウェーデン・ノルウェー(フリーダ)等にぎやかなちゃーどでした。





 
幻の日本盤シングル両A面 (ms-database)
2019-02-11 12:15:19
こんにちは!

今回はチャートネタではなく、もうひとつの持ちネタ、両A面ネタです。
この"Down Under"ですが、日本では1982年10月初旬までシングル"Who Can It Be Now?(ノックは夜中に)"(カタログナンバー EPICソニー 07・5P-196・10月21日発売)のB面に収まる予定でした。
しかし、日本での発売直前、アメリカで第二弾シングルとして発売が決定。急遽、日本盤シングルB面は"イン・ユア・アイズ"(I Can See It In Your Eyes)に差し替えられました。
おそらくジャケットも「B面"ダウン・アンダー"」となっていたんでしょうね。
少しタイミングがずれていれば両面全米№1曲の豪華カップリングが誕生するところでした。嗚呼、残念!

https://files-uploader.xzy.pw/upload/20190211121324_7359446869.jpg
https://files-uploader.xzy.pw/upload/20190211121324_69574a5a33.jpg
こんなに売れるとは。 (実験鼠)
2019-02-11 13:41:56
メン・アット・ワーク・・・どう考えてもB級バンドで一発屋で終わるだろうと思っていたのに・・・。まさかの連続1位。 「ノックは夜中に」は好きな曲でしたが、この曲は平凡だと思っていたので、「アフリカ」が落とされたのはショックでしたw

18位と19位。来ましたねぇ。こんなにピッタリ並走してたんですね。
ダウンアンダーかあ (太ったボンジョビ)
2019-02-11 16:40:47
チープな演奏、チープな曲調、チープなボーカル
しかしNo.1がデビュー以来の2曲連続とは
1月のチャートをあんまし覚えていないのはこの曲が当たりすぎたからなのでしょうか?
とりあえず尺八の音色はイイなとは思いました。
沈みがちなボーカルは「豪州からきて何が悪い」みたいな暗い主張のようで、うーん
しかし次のLPからの3枚のシングルは結構好きですた
特にDr.ヘッコウは好きだったですが、転落前の最後のシングル?
で、結局なんでこの人たちは「売れた」んでしょうか?
スーパーヒットに (星船)
2019-02-11 20:33:16
240さんこんばんは。
そうなんですよね、メン・アット・ワークですが、それまで聞いたことがないような不思議な音楽でした。個性的でしたね。あんまり急激に大ヒットしすぎて後が続かなかったのが残念でした。
"Africa"は良い曲でした。もしかするとこの曲が1曲目のシングルだったらスーパーヒットになっていたかもしれませんね。
オーストラリアのバンド (星船)
2019-02-11 20:37:18
ミュウさんこんばんは。
オーストラリアのバンドって、かなり特徴があるバンドが多かったのかも。エア・サプライとかも実に個性的なバンドでした。
そういえばレゲエの手法を取り入れているのですか。不思議な感じがするのはそのせいなのかもしれません。癖になる音楽ですね。その分長く続かなかったですね。
ベジマイトサンドイッチ? (星船)
2019-02-11 20:42:34
omnibusfanさんこんばんは。
そうですか、私は「ダウンアンダー」という言葉はその時知りましたが、「ベジマイトサンドイッチ」は今回音時さんの記事で初めて知りました。癖になる発酵食品ということで、絶対食べてみたいなぁ、と思いました。
この時のチャート、いろんな国の曲は入っていて、どれも個性的で楽しいチャートでした。順次紹介していきます。
レアシングル誕生 (星船)
2019-02-11 20:51:20
ms-databaseさんこんばんは。
いつもレアネタありがとうございます!しらなかったなぁ~。幻の両A面大ヒットシングルが誕生する寸前だったのですね。
レコード会社はそれでは困るのかもしれませんが、レアシングルの誕生があれば面白かったかもしれませんが。

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