ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年5月21日付 ビルボード 全米 Top40 Michael Jackson - Beat It

2019-05-19 19:56:42 | 1983年ビルボードTop40
1983年5月21日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はDavid Bowieの"Let's Dance"。David Bowie、Top40には1976年に10位を記録した"Golden Years"以来の登場(Queenとの"Under Pressure"を除きます)。1位では1975年の"Fame"以来2曲目となります。

2位は3週間の1位からダウン、Michael Jacksonの"Beat It"。この年の年間2位の大ヒット"Billie Jean"に続き1位獲得です。アルバム『Thriller』からは2位を記録したPaul McCartneyとのコラボシングル"The Girl Is Mine"、7週間の1位の特大ヒット"Billie Jean"に続く3曲目の大ヒットとなりました。
3位は7位からアップ、Irene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒットです。
4位は前週と変わらず、Men At Workの"Overkill"。新人で"Who Can It Be Now?"、"Down Under"と2曲連続のNo.1を記録、この曲で3曲連続のTop5入りです。
5位も前週と変わらず、Thomas Dolbyの"She Blinded Me With Science"。イギリスではヒットを持っていますが、アメリカでは初めてのヒットでTop5入りです。

3週間の1位からダウンしてのこの週2位はMichael Jacksonの"Beat It"。
結局3週間の1位で、年間チャートは5位。年間2位の大ヒット"Billie Jean"に続くこの年を代表するヒットになりました。

皆さんご存知アルバム『Thriller』ですが、世界で最も売れたアルバム、ギネスでは2012年に認定を受けて、それ以降も売り上げを伸ばしています。一説には1億枚以上売り上げたともいわれています。
そのアルバムからの3枚目のシングルがこの曲"Beat It"です。
「もし」という言葉が許されるなら、もしこの"Beat It"がアルバムからの1枚目か2枚目のシングルだったら、どれだけ売れたのでしょう。物凄いヒットになったでしょね。それだけインパクトのある衝撃的な曲でした。

なんといってもこの"Beat It"で驚いたのは、マイケル・ジャクソンといえばやっぱりR&Bではありましたが、この曲はハードロック。あのエドワード・ヴァン・ヘイレンのギターソロですよね。カッコいいんですこのギターソロ。彼の演奏だってすぐにわかる特徴的なヴァン・ヘイレンのギターです。初めて聴いた時にはホント驚きました。
また、バックにはSteve LukatherのリードギターにSteve Porcaroのシンセサイザー、Jeff Porcaroのドラムと、TOTOのメンバーが強力サポートしています。
それだけでもすごい曲です。
そしてもちろんプロデューサーはクインシー・ジョーンズです。


"Beat It"ですが、沢山の人がカヴァーしています。やっぱり名曲なのです。
また、"Weird Al" Yankovicのパロディソング"Eat It"もまた有名です。翌年の84年にはビルボードで最高位12位を記録しています。
今回は、2008年にビルボード最高位19位を記録したFall Out Boyバージョンを紹介します。カッコイイ仕上がりです。ギターソロはJohn Mayerが務めているようです。


今週 先週 song / artist
1 2 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
2 1 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
3 7 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
4 4 OVERKILL / MEN AT WORK
5 5 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
6 8 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
7 9 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
8 3 JEOPARDY / GREG KIHN BAND
9 12 MY LOVE / LIONEL RICHIE
10 17 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
11 10 DER KOMMISSAR / AFTER THE FIRE
12 13 PHOTOGRAPH / DEF LEPPARD
13 15 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
14 14 RIO / DURAN DURAN
15 11 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
16 19 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
17 6 COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
18 22 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
19 20 FAITHFULLY / JOURNEY
20 23 DON'T LET IT END / STYX
21 21 MORNIN' / AL JARREAU
22 26 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
23 16 MR. ROBOTO / STYX
24 25 STRANGER IN MY HOUSE / RONNIE MILSAP
25 27 SHE'S A BEAUTY / TUBES
26 18 EVEN NOW / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
27 35 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
28 30 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
29 24 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
30 41 TOO SHY / KAJAGOOGOO
31 45 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
32 33 I COULDN'T SAY NO / ROBERT ELLIS ORRAL
33 39 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
34 40 THE ONE THING / INXS
35 28 IT MIGHT BE YOU / STEPHEN BISHOP
36 32 SOME KIND OF FRIEND / BARRY MANILOW
37 38 GIMME ALL YOUR LOVIN / ZZ TOP
38 29 SEPARATE WAYS / JOURNEY
39 46 NO TIME FOR TALK / CHRISTOPHER CROSS
40 44 LOOKING FOR A STRANGER / PAT BENATAR

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1983年5月14日付 ビルボード ... | トップ | Toto - I Won't Hold You Bac... »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
強力な曲ぞろい (hannah)
2019-05-19 21:41:17
星船さん、こんばんは。
♪Billie Jean♪に続く大ヒットで、恐らく日本ではこちらの方がよく流れていたのではないでしょうか。
E.Van Halenのギターが話題になっていましたが、それだけでなくTotoのメンバーがバックを固めていましたからね。
それにしても3週間の1位は短かったですが、♪Let's Dance♪が強力だったんですね。
3位にさらに強力な曲が控えていて、そろそろもっと強力な曲がNew Entryですね。
逃げるんだ 命を大切にしろ (音時)
2019-05-20 01:19:14
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/18429289.html
"ビリー・ジーン"に続いて"ビート・イット"も取り上げましたね。やっぱり名曲、スルーするわけにはいきません。そんなわけで和訳もやりましたぜ。(^▽^;)
 「殴れ!」という意味かと思っていたら、"Beat It"は「逃げろ、ズラかれ」というスラング。マイケルは若者ギャングの争いで命を落とすことなんてないよ!とメッセージを発していたんですね。
なんでもクインシ―は「マイ・シャローナのような曲を作ったらどうだい?」とマイケルにすすめていた?ようなので、E.Van.Halenの起用もそのあたりを狙ってのことかもしれませんね。
良いですね (golden_70s)
2019-05-20 21:32:13
「Beat It」、良いですね。
ロックしてますよね。
そんなところが良いです。
マイケル・ジャクソンの曲の中で1番好きかも。

PrinceとStyxの曲は1位になって欲しかったです。
3週間の1位は (星船)
2019-05-20 21:56:39
hannahさんこんばんは。
3週間の1位は短かったですが、本文にも書きましたが、"Let's Dance"の上昇とともに、やっぱり超売れたアルバム『スリラー』からのすでに3枚目のシングルだったのも大きく影響しているのでしょう。これが1枚目のシングルだったらどんなにヒットしたか、凄かったでしょうね。
この後に年間ベスト3ヒットが続いて上がってきますね。
戦いの歌じゃない! (星船)
2019-05-20 22:12:03
音時さんこんばんは。
いや、そうなんですか!曲名とPVからはどちらかというと戦いの歌だというイメージがありましたが、真逆で「逃げろ!」ですか。驚きました。そういう目でPVを」見ると「なるほど!」ですね。
マイケルがハードロックをやる、大成功でした。Van Halenの起用もホントはまりました。
"Thriller"と並ぶ名曲 (星船)
2019-05-20 22:17:56
golden_70sさんこんばんは。
私も"Beat It"は"Thriller"と並んで彼の歌の中で最も好きな曲であります。
プリンスはともかく、Styxの"Don't Let It End"大好きでした。名曲だったですね。
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-05-20 22:58:48
星船さんがそこまでビレが好きだったとは驚き
おまけにコルベットよりドンレリエンが好きだったとはこれもビックリ
ビレはイントロ、派手な間奏、ビデオ終盤のダンスなどまるでヤンコビにパロってもらうためのような作りで、今やネタとされているような
いや、小林克也も松任谷由実も82年末の時点で「カッコいい!」とFMで取り上げていたし、私もいずれクルぞ、とは思っていましたけど…
ビデオのダンスもカッコいい!だけど笑える、というのが何回も見てしまう要因ですかね
あとビレの意味が「逃げろ」というのは少年マガジンの野球マンガにも書いてあったなー
ホントにそんな意味かぁ?と思いながら確認せずに35年余りが過ぎておりました
バツアンドテリーとかいうクサい青春マンガでした
今回教えていただいてありがとうございました、
お化けアルバム (hannah)
2019-05-21 21:32:09
星船さん、こんばんは。
この頃♪Thriller♪はアルバムチャートで1位を超強力なアルバムTop3に譲っていたと思いますが、シングル♪Thriller♪リリース時に再び1位に返り咲いたと記憶しています。その間もずっとTop5はキープしていたと思いますが。
この後も♪PYT♪、♪Human Nature♪(BADからのシングルだったかも?)のシングルヒットがありました。

アルバムを聞いた時から (星船)
2019-05-21 23:03:53
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうなんですよ、私としてはアルバム『Thriller』の中では1に"Beat It"で2番目が"Thriller"です。これは初めてアルバムを聞いた時から変わりませんね。
「バツアンドテリー」ですか!懐かしいなぁ!マガジンでしたか。"Beat It"が出てきたかどうかは全く覚えていませんが、漫画は大好きで毎週読んでました。
1位に返り咲き (星船)
2019-05-21 23:18:27
hannahさんこんばんは。
アルバム『Thriller』ですが、やっぱりこのアルバム世界で最も売れたアルバムだけあります。
1位になってから、まず「フラッシュダンス」に抜かれて1位に返り咲き、ポリスに抜かれてまた返り咲き、ライオネルリッチーに抜かれてまた1位に返り咲きました。凄いアルバムでしたね。
アルバム『Thriller』から"Human Nature"は5枚目のシングル、 "P.Y.T. "が6枚目、なんと"Thriller"は7枚目のシングルで最高位4位を記録しました。

コメントを投稿

1983年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事