ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年4月23日付 ビルボード 全米 Top40 Michael Jackson - Billie Jean

2019-04-21 20:44:02 | 1983年ビルボードTop40
1983年4月23日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はDexys Midnight Runnersの"Come On Eileen"、 イギリスでは大人気グループでシングルNo.1ヒットも持っていますが、アメリカでは初めてのヒットでもちろん初めての1位獲得です。

2位は5位からアップ、Michael Jacksonの"Beat It"。ダウンした"Billie Jean"に替わりもうこの曲が2位まで上がってきました。アルバム『Thriller』からの3曲目のシングルです。
前週と変わらず3位はStyxの"Mr. Roboto"。70年代半ばから活躍している彼ら、1981年に3位を記録した"The Best of Times"以来のTop3ヒットです。
4位も前週と変わらず、The Greg Kihn Bandの"Jeopardy"。1981年に最高位15位を記録した"The Breakup Song (They Don't Write 'Em)" 以来2曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットとなりました。
7週間の1位からダウンして5位は、Michael Jacksonの"Billie Jean"。アルバム『Thriller』から2位を記録したPaul McCartneyとのコラボシングル"The Girl Is Mine"に続く第2弾シングル。ソロでの1位は"Ben"、"Rock With You"、"Don't Stop 'Til You Get Enough"に続く4曲目となります。

今週紹介する曲はそのMichael Jacksonの"Billie Jean"。7週間の1位で年間チャートは2位の年度を代表する大ヒットでした。
もちろん、皆さんご存知、アルバム『Thriller』からの"The Girl Is Mine"に続く第2弾シングルです。

まずはアルバム『Thriller』ですが、プロデュースは大ヒットした前アルバム『Off the Wall』に引き続きクィンシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソン自身が務めています。
1982年12月に発売されて以来、37週間の1位を記録、もちろん年間チャートはNo.1、翌年の1984年のアルバム年間チャートも1位、2年連続でアルバムNo.1を制しました。
全世界でのアルバム総売り上げは6,600万枚を超えたと言われており、ギネスも公認する歴代最も売れたアルバムです。
ビルボードの「GREATEST OF ALL TIME BILLBOARD 200 ALBUMS」でも3位となっています。

そして"Billie Jean"、作詞作曲はMichael Jackson自身。
アルバム『Thriller』を初めて聴いた時から、タイトル曲"Thriller"、"Beat It"、そしてこの曲"Billie Jean"の3曲はホントに名曲だな、と思いました。
この3曲とも、それまでにあったソウルでもなく、ディスコでもなく、ダンスミュージックでもなく、全く新しい音楽分野です。マイケル・ジャクソンとクィンシー・ジョーンズという二人の天才が作った傑作です。


今週 先週 song / artist
1 2 COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
2 5 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
3 3 MR. ROBOTO / STYX
4 4 JEOPARDY / GREG KIHN BAND
5 1 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
6 9 DER KOMMISSAR / AFTER THE FIRE
7 7 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
8 8 SEPARATE WAYS / JOURNEY
9 15 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
10 13 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
11 6 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
12 17 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
13 16 EVEN NOW / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
14 10 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
15 19 OVERKILL / MEN AT WORK
16 20 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
17 12 YOU ARE / LIONEL RICHIE
18 22 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
19 11 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
20 14 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
21 18 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
22 21 CHANGE OF HEART / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
23 23 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
24 24 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON
25 25 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
26 32 PHOTOGRAPH / DEF LEPPARD
27 33 WELCOME TO HEARTLIGHT / KENNY LOGGINS
28 30 WHIRLY GIRL / OXO
29 29 IT MIGHT BE YOU / STEPHEN BISHOP
30 34 SOME KIND OF FRIEND / BARRY MANILOW
31 35 RIO / DURAN DURAN
32 37 MY LOVE / LIONEL RICHIE
33 38 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
34 39 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
35 31 I LIKE IT / DEBARGE
36 40 SO WRONG / PATRICK SIMMONS
37 41 MORNIN' / AL JARREAU
38 45 STRANGER IN MY HOUSE / RONNIE MILSAP
39 53 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
40 50 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
MJイヤー (hannah)
2019-04-22 21:27:28
星船さん、こんばんは。
この曲が№1を明け渡しても、早くも次の♪Beat It♪が2位に控えています。
1983年はまさにMJイヤーでした。この曲はタイトルからもテニスプレーヤーのB.Jean Kingさんのこと歌ったようですね。MJ独特の「アッ、アッ」が50数回あったようです。
もう一度よく考えろ (音時)
2019-04-22 23:46:43
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/17815685.html
バンドやアーティスト達に群がる「グルーピー」達を歌った歌…と言えばそれまでですが、こうした「怖い体験」をサウンドに表現することで、ゾクゾクっとして段々と盛り上がる曲に仕上げましたね。これもマイケルの才能と言えるでしょう。ママの言葉「恋するときには気を付けて」…皮肉にも結果的に恋愛がマイケルの心を癒すことはなかったのでは…と思います(-_-;)。
星船さんへ (ミュウ)
2019-04-23 05:39:57
この時期がアメリカンポップスの最高の時代だったと思います。MTVの効果も最大だったのではないでしょうか?マイケルにとっても、黄金期でしたね。
完璧すぎるくらいのマイケルだったので、この後も名作を連発するかと思いきや、そうでもありませんでした。
どんなスーパースターにも旬の時期があり、それは長続きしないということを理解せざるを得ません。その点、ビートルズやストーンズは旬の時期が長かったですね。
この年の人気 (星船)
2019-04-23 20:53:42
hannahさんこんばんは。
この年のMichael Jacksonの人気、ものすごいものがありました。シングルでもアルバムでも、チャート史上に残る売れ方だったです。
音時さんのブログにもあるように、テニスプレーヤーのB.Jean Kingさんとは関係なく、逆にこのタイトルでB.Jean Kingさんと混同されてしまうのをプロデューサーのクインシー・ジョーンズが気にしていた、とのことです。
稀有な曲 (星船)
2019-04-23 20:57:24
音時さんこんばんは。
この曲、今でこそ普通に聴いていますが、当時この曲を初めて聴いた時のショックというか、驚きは凄いものでした。これまでに聞いたことがない、カッコよく、ぞくぞくする稀有な曲でした。
MTVで見ることができる彼のダンスもまた驚きのカッコ良さでした。
最高峰 (星船)
2019-04-23 21:01:37
ミュウさんこんばんは。
マイケル・ジャクソンですが、10代前半から大活躍し、このアルバムが出た時にはまだ20代前半でしたか、天才マイケルの最も才能が発揮された年でもありました。
このアルバムは、彼も越えられなかったかもしれませんが、ギネスにも載る歴代でも最高峰のポップスアルバムだったですね。
がせネタ (hannah)
2019-04-23 21:28:02
星船さん、こんばんは。
そうですか、B.Jean Kingとは関係なかったんですね。がせネタで失礼しました。
♪Thriller♪はこと年を代表する大ヒットアルバムですが、後半になって、♪Syncronicity♪、♪Flashdance♪、♪Pyromania♪のTop3が続きましたが、相当強力なアルバムでした。
好きな曲 (golden_70s)
2019-04-23 22:03:20
詳しく紹介していただいた「ビリー・ジーン」ではなく、この週に1位になった「Come On Eileen」です。
この曲、好きなんですよね。
似たような曲を聴いたことがない、独特な曲ですよね。
そんなところが良いです。
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-04-23 23:01:17
今回は箇条書きで…
1位になっても日本ではあんまり取り上げられていなかったような
私としてはこの曲のカッコ良さに気がつくまで結構時間がかかった
これが1位になってやっとアルバムが1位になったと思います
カラオケでは最後の2分が実にしつこいのでやりたくない
といってもサビ以外の歌詞はなかなか忙しくてついていきにくい
マイケルのアルバムはセカンドシングルが一番評価されている?(リメンバーざタイムは超高評価なわたし)
星船さんがザガールイズマインを取り上げなかったことはハイパーで評価させてもらっております
で、マイケルなら
ワナビースターティングサムシング
スムーズクリミナル
オフザウォール
がベスト3であります
Unknown (実験鼠)
2019-04-24 20:25:20
マイケルに関しては今更書くこともないなあw

1位、アメリカではいわゆる一発屋の扱いになるんでしょうね。いかにもイギリス民謡的なメロディを持つこの曲がアメリカで受けたのは、今考えると不思議な気がします。

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