Brown Betty | First Chance to See...

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エコ生活、まずは最初の一歩から。

 長年使っていた安物の一人用ティーポットがついに割れたので、新しいティーポットを買いに出かけた。

 

 おひとりさま文化が花盛りな現在の日本では、いろいろな店で一人用ティーポットを見つけることができる。が、それらの大半は茶葉を入れる茶漉しがセットされていて、ポットの中で茶葉をジャンピングさせたい私としては嬉しくない。茶漉しがセットされていない場合は、お茶の注ぎ口が茶漉し代わりに小さい穴が開いていて、これだと小さい穴に茶葉が詰まってすごく不便。私としては、注ぎ口そのもののはきちんと開いていて、その結果、ティーポットから紅茶と共にどばどば出てくる茶葉を、カップの上に乗せた茶漉しで受け止めたいのだ。そういうのが紅茶用ティーポットのもっとも定番のスタイルだと思うのに、どうしてこんなに見つからないのだろう。

 

 と、あれこれ探しあぐねた後に私が購入したのは、イギリス製のティーポットだった。「ブラウン・ベティ」と呼ばれる、定番中の定番。

 

 

 ……実際のところ、「ブラウン・ベティ」には前から憧れてたんだけどね。私の大好きなイギリスのアニメーション「ウォレスとグルミット」にも出てくるし。

 

 

 ただ、「ブラウン・ベティ」は一番小さいサイズでも二人用なので、普段一人で使うには大きすぎるかなと思ってあきらめていた。が、店員さんに訊いたところ、マーガレット・ハウエルのカフェでは一人客にもこのティーポットで出すという。だったらきっと大丈夫だろうと腹を決めた。

 

 

 自宅に持ち帰って早速使ってみたところ、一人用として使ってもそんなに大きすぎるという感じはしなかった。それより、これまで使っていた安物ティーポットと違い、茶葉と紅茶の出方が素晴らしくスムーズで驚く。全く尻漏りしないし、洗う際には茶葉がポットから残らず出てくれる。さすが、紅茶の国の定番ティーポット。キッコーマンの卓上しょうゆ同様、インダストリアル・デザインはこうでなくちゃ!