池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

日本民家園のノスタルジー

2019-07-14 12:41:32 | 散歩

今日も終日雨ですね。

雨が多いと、夏場の農業用水が確保できて、夏野菜が瑞々しく美味しくなるのか、長雨で傷んでしまうのか、、、去年は値段高かったし、心配です。

 

さて、稲田堤から多摩自然遊歩道、東生田自然遊歩道を歩いて、生田緑地に到着し、枡形山からの眺望を楽しんだら、次は日本民家園の見学です。

正門から入ります。(他に、奥門、西門があります)

入園料は500円ですが、WAONを(AEONカードで)見せると(WAONでは払えないが)2割引で、400円になりました。

 

この民家園について、簡単に説明すると、

戦後の高度成長時代、消滅しつつある、日本中(主に、信越)の古民家を移築して、昭和42年に開園した野外テーマパークです。

古民家の移築話は、TVの旅番組などでよく聞きますが、当時、実際に、解体して、輸送して、組み立て直すは大変だったでは。

(とりわけ東北、信越地方へは、新幹線、高速道路も未開通でしたし)

組み立てるのも、重機とか使わずにやった感じですね。実際、田舎で建てる時は、そうだったはずですし。

勝手に喋り出したボランティアさんが言うには、

東北、信越からの出稼ぎの人が多い時代だったので、故郷を懐かしく思って、頑張る意味(需要)があったとのこと。

 

さて、園内に入ります。

最初は宿場ゾーンの0. 原家(神奈川)。(上の写真の右、二階建て瓦屋根の家)

ここの1階は上がって見学ができます。

床の間とか、子供の頃の実家の雰囲気のそのままで、確かに懐かしさを感じますね(福島県出身)

 

1. 鈴木家(福島)。

実家に囲炉裏はなかったのですが、父親の実家(農家)にはありました。それに土間も懐かしいです。

2. 井岡家(奈良)。

3. 佐治家の門(愛知)。白壁なのは武家屋敷だから。

供待(とのまち)という、訪問者のお供が待つ場所、門番の部屋でもあると。

4. 三澤家(長野)。ボランティアさんが囲炉裏に火を焚いていました。

 

続いて、信越ゾーンへ。

道祖神とかも持ってきたのでしょうかね。なんかよくない気もしますが。

5. 水車小屋。

裏側から、中が見えます。ちゃんと歯車が動いています。

開園当初からあったとすれば、50年以上前の水車小屋ですね。

でも、ベトナムのサパとか行くと、棚田ばかりなので、現役で使用されていたりするんですよね。

いや、コメントが難しい。情緒とか言ってられるのは、自分がそういう暮らしをしていないからでね。。。

 

やはり、道祖神を持ってくるのは違和感が、、、何か宿っていると思っちゃうのですが。

 

6. 佐々木家(長野)。奥に見える、7. 江向家(富山)は、

合掌造りですね。

鹿威しが、甲高い良い音を奏でています。

8. 山田家(富山)、

9. 野原家(富山)も、同様の越中五箇山の合掌造りです。

10. 山下家(岐阜)は、飛騨白川郷の合掌造りとの事ですが、

見た感じが、白川郷の印象と違うな?と思ったところ、

川崎の観光料亭で活用されていたものを移築したとのことで、

多分、原型からはちょっと変わっているのではないですかね。

いや〜、懐かしさ満載です。

これは、一緒でしたね。

父親の実家に行くと、土間に続く玄関や、板張りの縁側からではなく、いきなり畳のところから上がっていました。

でも、岐阜と福島で共通ってのも妙ですが。。。

 

関東ゾーンに移りまして、

11. 作田家(千葉)。網元の家。

途中、唯一鹿児島からエントリー、12. 沖永良部の高倉です。

ねずみ返しがありました。(滑るように、鉄板を巻いている)

ラオスのシェンクアンで見たのは、不発弾の薬莢そのものでしたけどね。

18年前に撮った写真です。

 

13. 広瀬系(山梨)。軒が随分低いです。

14. 太田家(茨城)

 

次は、地元神奈川ゾーンです。

17. 北村家(神奈川)。移築解体の時に、建築年を示す墨書が発見され、1687年(332年前)なので民家園の中で最古かも。

18. 清宮家(神奈川)も17世紀後期なので、北村家と同じくらい古いですね。

作業道具の納屋も再現。

21. 菅の船頭小屋(神奈川)。丸太を通して、担いで移動可。

17. 伊藤家(神奈川)。

18. 蚕影山祀堂(神奈川)。養蚕の豊作を祈り、その神を祀るお堂。

19. 岩澤家(神奈川)。ちょっと粋な感じがしましたが、”上層”農家の家でした。

西門の手前、20. 船越の舞台(三重)です。志摩半島の漁村にあって、歌舞伎芝居などを演じていた舞台。

観客席も作られており、実際に観劇できるみたいですね。

西門を兼ねた、伝統工芸館。藍染の展示をしていましたが、まあ、それなりで。。。

 

奥門の方へ戻ります。

見ていない東北ゾーンと、門は出てしまいますが、写真で見る奥の池がきれいだったので。

 

23. 菅原家(山形)。ハッポウと呼ばれる高窓が特徴的ですね。

 22. 工藤家(岩手)。曲り家です。

展示用に作られたものとはいえ、なんだか年季を感じます。

 

これで、一通り展示されている民家を見終え、園外に出て、奥の池です。

幻想的ではありますが、思ったよりは、小ぶりかな。。。

 

以上、日本民家園でした。

子供の頃の実家(町家)雰囲気、父親の実家(農家)の雰囲気を思い出しました。

出稼ぎの人がノスタルジックに感じると、いうのは、福島出身の私(ある意味出稼ぎ?東京越えて、東南アジア行っちゃいましたが)にも、大いに当てはまりました。

 

この後、かわさき宙(そら)と緑の科学館でプラネタリウムを見るために、1時間ちょっとで巡ってしまいましたが、

家の造りや、中をゆっくり見る時間があってもよかったですし、

飲み物OK、食べ物OKの家屋もあるので、少しのんびりしてもよかったかもしれません。

 

明日は、かわさき宙(そら)と緑の科学館を紹介します。

ではでは

 



コメントを投稿