義母との関係(続編) | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

義母との関係(続編)

先週末、
義母さんがリンツの我が家に
いらしていました。

今は約1ヶ月に1度(2泊)の割合で、
こちらが行くか、
向こうが来るかで
会っています。



義母の住んでいるところは
グラーツの郊外で
我が家からは約260キロ。

その距離にしては
結構会っている方ではないのかな?








今は私と義母との関係は
全く問題ないものの、

それでも
義母が私たち(もちろん孫)に
会いたい頻度と
毎日の生活にいっぱいいっぱいな私たちが
義母に会いたい頻度は
必ずしも一致しないので、

向こうの要望に応えるべく
妥協しています。




そういう意味で
100%ウェルカムな姿勢ではない自分に
ちょっぴり罪悪感を抱きつつ(笑)、

でも義母が帰った後は、
親孝行してあげられたという自己満足感で、
以前よりは
本当にスッキリしています。






ぽぽちゃんが生まれた後に
義母の「孫に会いたい攻撃」が凄まじく、
私は義母アレルギーになってしまい、
会っていない間も
義母のことが頭から離れず、
電話も出たくない、
会いたくない、
この人はいつまで生きるのだろうか…

と鬱になりそうなほど悩んでいた
彼女との関係。




なかなか孫に会えない義母が、
(それでも2ヶ月に1度は会っていたんだけど)

「どれだけ自分がかわいそうなばぁばか」

という趣旨を訴えるべく
手紙を送ってきた日は、

あんなに尊敬していた賢い義母が
自分のことしか
考えられなくなってしまった…と

滅多に病気をしないわたしが
38度の熱を出したほどでした^^;

マンガみたいでしょ(笑)







先日、姑問題について
知り合いと喋っていた時に、

「あれ?わたしっていつ
義母アレルギーがなくなったんだっけ?」

思い出したんです。





それはタンタンを生んだ直後。


2人目の育児は余裕があり、
タンタンがよく飲みよく寝、
育てやすい子だったこともあり、

1人目では全くといいほど
味わえなかった母性愛が
いきなり爆発したんです!





義母と会っていた時に、

「子どもがこんなに小さくて可愛いときに
それを共有して、
みんなで愛しみ、育むということを
わたしはどうして
してこなかったんだろう!」

といきなり
目覚めたんです(笑)






これぞアガペー笑い泣き





小さい子どもを抱えた私にとって
義母の頻繁な訪問は
(こちらが向こうに行くことも)
準備も含めストレスでしかなく、

義母が孫と会っている時の
幸せそうな顔を見て
自分が幸せになるということ、

正直それまで1度もありませんでした。




アガペー♡に目覚めた後、
とはいっても
それまでの膨大なアレルギーがあるので、
義母との距離を
一気に縮めるわけではなく、

慎重に慎重に、

でも義母が「リンツに来たい」
「孫に会いたい」
というときに

それまで2回に1回は断ってきたものを
すべて
受け入れるようにしてみました。





すると
あれほどすさまじかった電話攻撃が
目に見えるように減り、

それまでクリスマスが終わるや否や、

「夏休みの予定はいつわかるの?
いつからいつまでこちらに来られるの?
あなたたちが来れるときに
わたしは逃したくないの!」

と追い詰めるように言っていた義母が、
全く言わなくなったんです!



今年も7月に

「8月中には行くから!」

くらいのざっくり感で伝えても、

「了解、いつでもオッケ〜(by 義母)」

という感じ(笑)




追いかけたり逃げたり、
執着したり手放したり…

人間関係のカギって
姑嫁間に限らず、
夫婦や恋人、友人間など、
どこでも一緒なんだなあと
感じたできごとでした。







でも姑を毛嫌いしていたとき、
わたしの心の中は
常にザワザワしていて、
ずーーーっと自分になにかを
訴えかけているような気が
していたんです。




自分が苦手だなぁと思う人がいるとき、

その人を避けたり、
悪口を言ったり、
その人が存在しないことにしたりなど
色々な対応法があり、

無理してまでも続ける必要のない関係は
別になんとも思わないのですが、

「自分自身の心の持ちよう」
がキーポイントな時、
心がザワザワするように
なったんです。



そして
そのザワザワの理由がわかり、
きちんとそれを直視して

あぁ…自分が悪かったんだ、

と思えたとき、

相手の言い分を受け入れる悔しさや
気がつかなかった自分が情けなくて、
いろんな意味で
ボロボロ泣いちゃうのですが、

そのあとの開ける世界、

今の義母とわたしのように、
その時には
絶対に見えるなんて思わなかった世界が見えること、

これがまさに人生の醍醐味なのだと

それ以来
思えるようになりました。。。







「まだ見たことのない世界」

を見たいから、
歳とることも悪くないと思う!

(シミもシワもできれば増えたくないけど!(≧▽≦))



そんな今日この頃です(笑)









ぽぽちゃんが生まれたばかりの頃に
義母のことを愚痴って
そのままになっていたので、
13年後の続編が書けて満足(笑)



長文、さいごまでおつきあい下さり
ありがとうございました〜m(_ _)m