最近、連絡のなかった知り合いから急にメッセージが入った。

味も色みもない頑なな文章で、同じ女性同士なんだし、もう少し柔らかくてもいいんじゃない?というのが正直な感想。

 

丁寧にお礼を言い、私は興味があるけれど、あなたはいかがですか?みたいな、簡単に答えられる、だからと言って返事もしなくても大丈夫な質問を添えて返信した。

 

返事はすぐにきて、結論からいうとNOだった。

何を言っていいのかわからないのか、それともこれ以上はもう話しません、どちらとも取れる突き放すような文章が返ってきた。

 

以前の私なら、何か気に触ることをしたのかな?と気になって、不躾にならない程度で気を回した文章を書いて返していた。

 

でも、その気遣いが全く功を奏せず、なんだか疲れてしまって、距離を置くことにしたことを思い出した。今から考えたら、もっと私自身が気を使いすぎることもなかったのに、お節介な自分が止められなかったせいなんだけれど。

 

受け取った味気ない文章から、全く光の当たらない暗闇を抱えているイメージが見えた。

その暗闇は今後も日が差すことはないだろう。

 

 

まだ相手とあまり距離がなかった頃に話を聞いたことがある。

 

・・・私の片割れはこの地上にはいなくて、手の届かない高次元の世界にいる。

   この地球からその次元にいけたのは、たったわずかしかいない。

   何度転生しても、この地球から離れられない。

   相手は自分がこの地上の役割を終え、次の次元の世界に向かうのを待っている。

   地球上の時間に換算したら、気が遠くなるくらい。

   二人で過ごした時間は、今でも鮮明に思い出せるのに。

   

 

 

相手は私にそんなことを言ったことすら忘れていると思う。

その人の暗闇を照らすことができるのは、その相手しかいないんだろうなぁ。

わかれたパートナーに会える方法が見つけ出せればいいんけれど、私にはさっぱりわからないし、以前のようにお節介な自分にもなれない。

 

 

 

結局、もらったメッセージに返す言葉が出て来ず、そっと画面を閉じた。