友だちがSNSで下のような記事をシェアしていた。

日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている

 

2年前、講談社「ビジネス現代」の記事で、
その前年末に発行された、木村秋則、髙村誠鮮の対論集

日本農業再生論「自然栽培」革命で日本は世界一になる
を元にしているようだ。

農業関係の友人が多いし、

慣行農業をガンガンやって野菜もたくさんいただいた方が体調を崩されたりしているので、
このへんのことはちょっと気になりつつ、
あまり、ちゃんと調べずにいた。

まずは、

各国で規制されている硝酸態窒素について。
日本では野放し、調べるとECではとても流通できないレベルだという。

 

発酵が完了していない糞尿や化学肥料の「やりすぎ」がその理由らしいが、
じゃあ、硝酸態窒素、減らせば減らすほどいいのかというと、そういうものではないようだ。


松本自然農園さんのこの解説が、わかりやすくて穏当かと思う。

こちらは水耕栽培の会社のサイト。ちょっと突っ込んだ解説がなされている。
もうひとつ、こちらも硝酸態窒素の問題点への言及が豊富だ。

要するに、窒素系の肥料過多で、

人間にあまりよくない農作物がしっかり流通しているということは事実のようだ。

注意するに越したことはないだろう。

 

また、農薬や除草剤、肥料などがもとで亜酸化窒素ガスが増え、
地球を温暖化させているという。
亜酸化窒素は一酸化二窒素、笑気ガスとして知られていて、
二酸化炭素の100倍以上の地球温暖化効果があるとされている。
さらに、分解されて一酸化窒素になると、代表的なオゾン層破壊物質になるらしい。

亜酸化窒素ガスは、肥料として多用される硝酸アンモニウムから作られるらしいが、
この硝酸アンモニウム、爆薬にもなるようで、あの「タカタ」のエアバッグにも使われていたという。文系に私には目からウロコという話ばかりだ。

肝心の「肥料から温暖化ガス」へ変わることへの言及は、
この論文が検索にひっかかったぐらいで、
割合として小さく、大した影響はないのかもしれないが、

これまた「使いすぎ」が環境を破壊することは間違いない。

ホームセンターで気軽に売られている、除草剤・農薬・化学肥料、
農協などから農家に流通するものに比べて、量が少ない分単価が高く、
メーカーは販売に積極的になっているだろう。

誰々に罪がある、とは言わない。

家庭菜園や、家族経営の農園だからといって安全ではない

そのことだけは、気にしておこうと思う。