クレーターについては、まあいい加減そこそこ悟ってきたような気分です。
程度にもよりますが、しっかりクレーターが出来てしまっが最後、残念ながら「平坦な組織の連続」に戻すことは不可能なのであると。
しかし同時に、うまくいけば知らない人から罵詈雑言を浴びない程度にまで修復できることも知りました。
これらを認識しているか否かで、少なくとも精神的な凸凹はだいぶ緩和されると思われます。
なにしろ今はネットがあります。しかも20年前のそれとは大きく異なり、スマホによってほとんどの人がネット環境を享受できるパーシャルな時代です。
冒頭の情報など、ものの1分で得られます。
「不規則に穴が空いていない肌はほとんどの人が普通に持っている珍しくもないものだけど、クレーターになったらもう無理」を知らずに手を伸ばし続けるというのは、時間と精神がもったいないです。
だって、クレーター半端ないって。あいつ半端ないって。内側の真皮めっちゃスクラップするもん。そんなん治らんやん普通。そんなん治る? 言っといてや、治るんやったらー。体質や、もう全部体質や。凹んだしもう、また顔面やし。
ということで、それが具体的にどんな体質であるかということは、割と最近の記事で振り返ってみたところであります。
でもって今一度考えたいのは、季節柄、皮脂。からの角栓です。
残念な皮脂組成は、肌を荒らし、キメを乱し、活性酸素を発生させるということについても振り返りました。
ここに対してどう切り込むか。
先に言い訳します。
決して脂性の悩みのほうが辛いんだぞ!と不幸自慢して悦に入ろうという趣旨はございません。
体質による皮脂異常分泌の辛さについて、少しばかり愚痴りたいだけです。
この皮脂過剰分泌体質は、常に勝手に内側から皮脂があふれ出てくるという根本的かつ特異な問題があります。
そしてさらに、気温や湿度の外的環境でも悪化します。
もちろん極度の乾燥で悩まれている方も、ひび割れたりして本当に大変だと思うんです。
過去にストレスによる掌蹠膿疱症や*脂絶ち(ニキビ対策としてやった失敗策)で口周りまでカピカピになった時は、僭越ながら私でさえ乾燥の苦しみを多少なりとも実感しました。
しかしですよ。超絶脂性の面倒臭さってのはなかなかのものでしてね。
これが365日24時間休まず大量に出続けるんで、皮脂を吸着するレベルの対策では追いつかないんですわ。
蕎麦で言うなら、ほとんどの人は普通のかけそば。我々は終わりのないわんこそば。食べても食べても終わらない。
この年中無休で酸化大量皮脂が出続ける現象と同程度の弊害を乾燥肌に当てはめるとしたら、年中無休で真皮からTMレボリューションみたいな風が吹いて水分が飛ばされ続けるくらいの事態だと思うんです。
外的環境とは関係なく、内なる敵に能動的に邪魔され続けているということです。
さて、先に書きました*「脂絶ち」。これは、こもりニキビ毎日大量発生の20年ほど前に、原料である脂を絶てばいいんだと試みた方法です。
当然のごとく華麗に玉砕。今なら、ひとつ例を挙げるだけでも簡単に失敗が見えてまいります。
細胞膜は良質のオメガ3脂肪酸が必要、すなわち足りなければ細胞の中身が守れないわけですから、あらゆる面での弊害が想定されます。
「取り込んだ脂質のうち、皮脂に回される率・量」の配分がメチャクチャであるということが当時は見えなかったのです。
いえね。摂った栄養素が思ったところに回されないことなど、少し冷静になってみればすぐわかる現象だったんですよ。
例えば今まで過剰皮脂に回された分け前が、すべて胸の脂肪に出向してごらんなさい。
私は今頃、巨乳ツルツル肌の綾瀬はるかです。
それが現実はまったくの正反対で、乳にゃ脂肪はつきゃしねえ、顔や背中や果ては尻や二の腕にまで脂が回されニキビだらけです。
で、この配分ってのは人間ごときがエゴでコントロールできるシロモノではないんです。
逆に乾燥肌の方ならば、細胞間脂質(ラメラボディ)に回される分量が少なかったりするんでしょうな。
そうなると、脂の民である我々にできることは
①「いかに皮脂役に回されるであろう脂質を軽減できるか」
→パントテン酸withビタミンB群や亜鉛で、皮脂分け前や男性ホルモン暴走経路を抑制
これが功を奏し一時期減ったかのように見受けられたものの、真冬で絶対量が少なかったことが大きな理由だったように思われます。
また、加齢臭(酸化皮脂が原因)と言われる年齢に差し掛かってきたことも影響しているやもしれません。
飲まないよりはマシですが、今は上記リンクとは程遠い状態です。はかない夢でした。
②「『脂を取ると皮膚は足りないと思ってさらに皮脂を出すぞ』とか言うけど、どっちみち大量皮脂を出し続ける体質なんだからこまめに取って少しでも肌が酸化皮脂に晒される率を軽減したほうがマシ、と気づく」
→詳細は後ほど
③「避けきれず酸化皮脂で荒らされた肌をいかに修復するか」
→AQskin solutions成長因子をポレーションでねじ込み修復サポート
あたりになるのです。
で、今日は②について言いたい。
これはもう、パピアプードル (ラッシェル)を持ち歩いて気づいたら抑える。その都度抑える。
なんだかんだでこの草の根運動が私には一番。これなしでは生きていけな…。
なになに?「クレンジングで毎日角栓を落とせばいいんじゃない?」ですと?
ぬるい。ぬるすぎる。
ええ、世のドラッグストアには「クレンジング(洗顔)で毛穴の奥の汚れや角栓を溶かし出します」とか書いてある商品が所狭しと並んでおりますわ。
一縷の望みに縋り、いくつもいくつも試しましたよ。しかし、もれなく枕を濡らす結果でございました。
え?それは涙で濡らしたんじゃなく、枕カバーに皮脂が染みついた跡なんじゃないかって?ああ、その通りだ。脂だ。
特異体質ですと、クレンジングオイルや角栓落としくらいでは角栓様は簡単にゃ溶かされりゃしないのでございます。
しかし体質以前に物理的な視点で考えても、なかなかの無理難題ですよ。
頭が顔を出しているブラックヘッドならまだしも、皮膚内に潜伏し姿すら見せない白いニュルニュルに至っては、剤は角栓に触れさえしないんですから。
念力で溶かすのか。
というわけで、やってみましたんです。
取り出した柱状角栓のクレンジングオイル漬け。
白いニュルニュルではなく角質率高めの黄半透明ソリッドタイプのやつ。
コイツを360度オールクレンジングオイルで1時間放置。
もうこれ以上ないくらいにクレンジングが圧倒的有利な条件。
これなら角栓なんか跡形もなく溶けるに決まってる!
では早速サンプルの角栓。
今の私なら、簡単にこのくらい秒で採取できるんだぜ。とうに40過ぎてんのに。
※引いてしまった方、気分がすぐれなくなった方は、画面を閉じて冷暗所で安静にしてください。
角栓のクレンジングオイル漬け現場。
ごく一般的なドラッグストアに売ってるクレンジングオイルです。
1時間後。キッチンペーパーでクレンジングオイル吸い取り。
まあせめてへにゃへにゃにはなってるくらいの変化はあるよな?と角栓を爪楊枝でつっついてみます。
が、まさかの変化なし。
こ、これはどういうことだ。
…しかし長くなってきたので、2回に分けます。
まだ読んで下すってる方、さらに甘えてしまいますけども
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