青ざめた梓は

 きつい言い方、

 大きな声で

 もう一度一成を

 追求した。
「セイ、浮気、してるの?!!!!!!」
「え?何??」
 うわきと、

 聞こえるが、

 聞き違いだろうか?

 突然何を梓が

 言っているのか

 分からない一成は
 着信音が

 鳴りやまないので

 梓の持つ携帯に

 手を伸ばして

 取ろうとしたが梓は
 さっとその手を

 かわして、

 携帯画面を

 一成に差し向けて、

 今度はかすれ声で

 再度言う。
「…お兄様、

 カオルって誰???

 何故朝早くお兄様に…

 この人と…

 ふ、う、浮気してるの????」
 引きつった梓の

 唇が震え、

 大きな眼には

 涙が溢れては

 どばどば流れている。
 なんのことやらと

 意味不明な顔の

 一成が携帯画面を

 見ると堂島カオルの

 名前が…。
「ああ、男の人だよ。」
「ホント?!!!」
「本当だよ。出てごらん。

 声でわかるから。」

 

 

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