御堂は自分の心に

 誰かを入れる

 気がないので

 岩崎の望みには

 応えられない。

 そろそろ潮時かなと

 御堂は考えた。

 隣に立つ

 御堂を見あげて
 裕也は小さな声で

 御堂に礼を言った。
「御堂さん、

 ありがとうございます。」
 御堂も岩崎を気にして

 小声で話した。
「岩崎が噛みついて

 悪かったな。

 どうもあいつは…

 まあいいか。

 まひろさんおはよう。」
「ぴー」

 この小さなオモチャは

 御堂にとっても

 特別な存在だ。

 可愛いヒヨピーと

 御堂を恨まず、

 全く他人を責める気

 なしの裕也の二人?

 を見て、御堂は
 二人が健気すぎて

 頭が下がる思いだ。
 その場は
 少し話したが、

 長居せずに

 御堂も忙しいらしく

 溜まっている自分の

 仕事を処理しに

 戻った。
 イケメンは後姿もカッコよし
 …裕也は

 仕事のできる御堂が

 うらやましいと

 溜息をつきつつ、
 報告書のミスを

 見直そうと

 めくっていくと

 ミス部分に

 ピンクの細い付箋が

 いっぱいついている。
 ほとんどは

 ちょっとした

 誤字脱字

 入力間違いだ。 

 

 

 

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