書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

創発学舎 遊カレッジ」の、記念すべき第一回目の「Monthly遊」にお招きいただき、オンライン書道講座を開催させてもらいました!

 

内容は多岐にわたるのですが、少しかいつまんでみると、まずは、平安の三筆の空海。

 

NHKで「弘法大師 空海 平安のスーパースター 伝説の真相に迫る」という番組が放映されたり、奈良国立博物館「空海展」が開催されたりしているタイミングでしたので、「空海」(五筆和尚)を起点に、「基本的な筆づかいのコツ」を、実技を交えながらお伝えしました。

 

「モノとしての筆」と区別される「コトとしての筆」(筆の使い方)。それを知るだけで、ボールペンや筆ペン、マジックペンなど、あらゆる筆記用具において、書き方のレベルが向上していきます。

 

 

※高野切第三種の「は」

 

また、「活字と書の違い」も「コトとしての筆」と同様、知るだけで書き方全般のレベルが向上するものです。

 

僕らが普段使っている書き方の原点-漢字なら王義之「蘭亭序」や、ひらがななら高野切-に立ち返ることで、「目習い」という最も効果的な書き方の練習ができたりもします。

 

 

 

ZOOMでの講義は久しぶりでしたが、たまたま購入したスマホ(pixel8)が、ケーブルをつなぐだけでウェブカメラとして使えたりしたおかげで、まるでリアル稽古のような感覚で、実際の筆づかいについてもお伝えすることができたように思います。

 

 

受講生の皆さんも反応も良好で、あばら骨や鎖骨などの活かし方についの身体的書道ワークもすることができました。

 

おかげさまで、自分にとっても学びの多い時間となりました。ご参加くださった皆さん、また、このような場を設けてくださったバランスからだ塾の安田先生、本当にありがとうございました。

 

「書」との出会いを機会に、僅かでも皆さんの日常を照らすことができたとしたら幸いです。

 

※欧陽詢「九成宮醴泉銘」の「光」。

 

≪武田双鳳の書法道場≫
http://www.souhou.biz/profile1.html

●通学体験
http://www.souhou.biz/profile1037032.html

●オンライン体験
http://www.souhou.biz/profile1037035.html

●アシスタントブログ
https://futabaumiyaco.blog.jp/

●書作品制作のお問い合わせ
https://ws.formzu.net/fgen/S76350828/

いやぁー、人生ってホントに色んなことがあるものですね。

深夜23時頃に突然の腹痛。胃腸薬を飲めばおさまるのかなーと思いきや、どんどん痛くなってもだえ苦しむばかり。あまりの痛さに動けなくなって、ついに、朝9時ごろに救急車を呼ぶことに。

 

病院につくと「緊急手術が必要。発症から72時間以内にしないと命に関わる」とお医者様。病名は「急性胆嚢炎」。あぁ、祖母も兄もなったアレが、ついに…。

 

ただ、手術までに血液検査やら様々な検査があって、特に、のたうち回るほどの痛みのなか、MRI検査でじっとして深呼吸するのは、本当につらいものでした。

 

手術の説明を受けたり、説明書にサインしたりして、13時半ごろに手術。


人生初の手術のため恐怖は小さくありませんでしたが、ガスですぐに眠り全身麻酔。目覚めたら手術が終わっていました。


 

「こんなに大きな石がとれましたよ!」と、お医者さんや看護師さん達が珍しそうな表情で。


ちょうど、碑学派(ひがくは)の祖と言われる鄧石如(とうせきじょ)の書の研究をしているときに、この胆石が痛みを生んでいたとはー。しばらくは、「胆石除」と名乗りたくもなります。



 

その後、人生初の入院。いろんな管につながれて当初はベットからも動けず、入院2日目を過ぎて、ようやくベットから動けるようになって、食事もできるようになりました。

 

 

結局4日間入院したのですが、「しばらく肉体労働は控えましょう」とドクターストップが。どないしよう・・・と悩んでいたら、「お稽古は任せてください」とのアシスタントさん達から、なんと、心強いメッセージが! なんとありがたいことでしょう・・・。

 

患者用タグを外し忘れたままですが、退院直後にオンラインレッスンをすることはできました。

 

ただ、たった3~4日ほど寝たきりになるだけで、こんなに体力が衰えるものなんですね。すぐに疲れてしまったり、小さな咳をするだけでお腹の傷がいたむので、休み休みで…。

 

ありがたいことに、励ましのお手紙をいただいたり、

 

お見舞いの品をいただいたり、「胆嚢を堪能したんじゃないですか?」と笑わせてもらったり。

 

 

おかげさまで、近所の里山を8000歩程度は散歩できるくらいに体力が回復。


手術したところを意識しすぎないように、ひもトレで薄めながらー。体重が5キロ以上減ったからか、なんだか、身体は軽いぞ。

 

 

手術から1週間、ようやく、リアル稽古に復帰。生徒の皆さんやアシスタントの皆さんに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、

 

アシスタントさん達による代講も大好評、受ける生徒さんの反応も大良好で、改めて、素敵な方々に恵まれていることの有難さを感じています。

 

 

「二年ほどは油ものを控える必要があるねー」と、胆石センパイの兄・双雲から。そういえば、お医者さんも「食事には気をつけてね」と念をおされています。

 

唐揚げやラーメンなどを食べられないのは残念ですが、食生活を改善する良いきっかけでしょう。

 

「仕事がハードすぎるのも原因かも」と言われ、これからは、仕事の仕方も見直していこうとも思います。

 

 

それにしても、いい『修行』になりました。入院明け、直ぐに筆をとってみると、書き味も変わっていて不思議な感じでした。

 

多方面にわたってご心配とご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。


あたたかいメッセージ等を頂戴し本当に有難く、心の支えにさせていただきました。

 

へこたれるのもそこそこににして、これから、また新たなチャレンジを積み重ねていこうと思います照れ

 

おかげさまで、書法道場展「豐遊」は、盛況のうちに終了しました。初日と二日目は飄混じりの雪、三日目に晴れるも、四日目と五日目は雨と三月らしい天気でしたが、来場者の方は1000人超。有難いことに、多くの来場者の方が、訪れてくれました。

 

 

NARUTOの影分身の術を修得したくて仕方ない程、特に年末から会期終了にかけては怒涛の忙しさでしたが。

 

生徒の皆さんやアシスタントの皆さん、そして、何よりも温かい言葉を書けてくださった来場者の皆さんのおかげで、ほっこり豊かな時間を過ごすことができました。

 

 

嬉しいことに、母の武田双葉や弟の武田双龍が熊本や東京から駆けつけてくれました。 兄の武田双雲の作品も展示させてもらえ、思いがけず、武田家の書作品が一同に展示される初めての機会になりました。

 

 

「エネルギーに充ちた空間でした」と、来場者の方々が。生徒作品から滲みでる“氣”が、会場全体を照らしてくれていたのでしょう。

 

パフォーマンスの際も、筆先にみんなの氣が宿ったような不思議な感覚に包まれました。

 

 

 

☆会期中アシスタントの皆さんがレポートしてくれました!

 

 

 

 

●書法道場
http://www.souhou.biz/profile1.html

●通学書道体験
http://www.souhou.biz/profile1037032.html

●オンライン書道体験
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●双鳳特撰書道道具販売サイト
https://takedasouhou.handcrafted.jp/

 

何げなく、録画した番組を視ていたら驚き・・・

 

 

清春さんの新曲の歌詞の書き起こし方が、書の古典の学習の仕方にそっくりで驚き。

 

ワンフレーズ(一点一画)ごとに細分化したり、ノイズ(欠けや補刻)を取り除いたり、他の文脈(書きぶり)から推測したり、作家の思いに寄り添ってみたり…。 

 

お笑いコンビ・きしたかのさんの工夫に、とても良い刺激をいただき、

番組視聴後、スグに古典の分析にとりかかりました。

 

 

今月の古典学習では、「礼器碑」、「継色紙」、八大山人「臨河叙」、金農「餌菊詩」の分析に取り組んでいます。

 

起筆や転折の筆法をクローズアップしたり、他の古典と比較してみたり、書き手が生きた時代の状況に思いを馳せてみたり・・・

 

臨書を積み重ねていくと次第にノイズが薄れていき、今まで見えなかった書法がみえてきたりします。その時の嬉しさったら!

 

”古典に沼る”(古典書法から抜け出せなく)なることには注意しつつ

先人たちの文化手的遺産に知的好奇心を刺激してもらう楽しみ、また、分かち合っていきたいと思います。

 

 

《書法道場展「豐遊」》
「豊かな遊びを」ーというテーマで書かれた、書法道場生徒の書作品を展示します。書道ワークショップなど参加型のイベントも、随時開催します。

入場無料です。どうぞ、お氣軽にお越しください!

☆ふたば書道会の武田双葉、武田双雲、武田双鳳、武田双龍の作品の展示あり。

☆参加型イベント☆
・書探しゲーム「ショタンプラリー」(無料)。
・ワークショップ「紙袋を書でデザイン」(材料費1000円)、
・まるみつバランスボード体験(無料)。
※詳細については、当日受付にてご案内します。

☆生徒代表席上揮毫☆
3月20日
13:00~ 武田千鳳
14:00~ 蘭鳳
15:00~ 臼井鳳九

3月23日
13:00~ 矢根海鳳
14:00~ 小川澪月

☆武田双鳳席上揮毫☆
3月23日15:00頃~ 武田双鳳

※席上揮毫の閲覧申込は不要ですが、人数過多の場合、入場制限をすることがあります。

〇会期〇
3月20日~3月24日
10:00~18:00(入場無料、最終日のみ16:00まで)

〇会場〇
烏丸御池しまだいギャラリー
※京都市営地下鉄烏丸線御池駅1番出口から徒歩1分

 

 

●書法道場
http://www.souhou.biz/profile1.html

●通学書道体験
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●オンライン書道体験
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●双鳳特撰書道道具販売サイト
https://takedasouhou.handcrafted.jp/

 

児童生徒の皆さんは、硬筆の稽古通じて「論理的思考」のトレーニングを。

 

 

点画の主従の区別や偏や旁、冠と脚の譲り合い、右上がり右下重心のバランスのとり方…文字の書き方全体に通じる「美しくを書くコツ」を、個別具体的な文字の書き方から探っていきます。

 

 

硬筆の稽古を通じてバランストレーニングも。

 

授業参観に行くとわかりますが、「座れない」子供が、年々に増えています。

 

それぞれに「座れる身体」があるのに、それを押し込めて、ヘンテコな座り方をしています。少し座り方を整えるだけで、集中度が深まり、学習効率は格段に高くなるのですが。

 

もちろん、座り方が整えば、鉛筆や筆への通りもよくなり、美しい書き方が実現しやすくなります。

 

書法道場では、バランスボードやひもトレを活用しながら、本来の「座る」という動作の心地よさを感じてもらっています。

 

 

鉛筆をギュッと握ったり、歯をグッと食いしばったり、膝裏をピーンと伸ばしたり…そういった、身体を固める癖のある子どもについては、足裏や足首回りを解すのも効果的。

 

例えば、足裏のアーチがふんわりしてくると、手のひらの空間も整って、運筆もスムーズになってきます。

 

 

 

利き手(利き足)があるスポーツが得意な子供は、動作に偏りが出がちです。

 

スポーツをしていると身体は強そうに思われがちですが、実はスポーツをしている子供の方が、身体を痛めやすかったり、書き方も不自然になったりするケースは少なくありません。

 

そういった子供に対しては、利き手(利き足)に偏らない全身性の高いトレーニングも効果的(下の写真はバランスローラーに乗りながら、キャッチボールをしているところ)。

 

 

 

現代の子供たちの身体の状況からすると、書き方の練習だけに頼って書き方を上手くしようとすると、どうしても無理が生じます。

 

書き方の練習だけで、ある程度は上手くなりますが、例えば座り方が不自然なままではスグに上達はストップしますし、なによりも、「書く」がキツイものとなり、肩こりや腰痛を起こしたりもするでしょう。

 

本来の「書く」は、いわば「健康体操」です。書けば書くほど、身体がラクになっていくものなのです。

 

「書くという全身運動」が、いかにラクで、いかに心地よく、いかに楽しいものなのか。これからも、みなさんにお伝えしていきたいと思います。

 

 

≪武田双鳳の書法道場≫
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●書作品制作のお問い合わせ
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✩書法道場展『豐遊』3月20日~3月24日 
「豊かな遊びを」ーというテーマで書かれた、書法道場生徒の書作品を展示します。書道ワークショップなど参加型のイベントも、随時開催します。

入場無料です。どうぞ、お氣軽にお越しください!

☆ふたば書道会の武田双葉、武田双雲、武田双鳳、武田双龍の作品の展示あり。

☆参加型イベント☆
・書探しゲーム「ショタンプラリー」(無料)。
・ワークショップ「紙袋を書でデザイン」(材料費1000円)。
・まるみつバランスボード体験(無料)。
※詳細については、当日受付にてご案内します。

☆生徒代表席上揮毫☆
3月20日 13:00~ 武田千鳳 14:00~ 蘭鳳 15:00~ 臼井鳳九 
3月23日 13:00~ 矢根海鳳 14:00~ 小川澪月

☆武田双鳳席上揮毫☆
3月23日15:00頃~ 

※席上揮毫の閲覧申込は不要ですが、人数過多の場合、入場制限をすることがあります。

〇会期〇
3月20日~3月24日
10:00~18:00(入場無料、最終日のみ16:00まで)

〇会場〇
烏丸御池しまだいギャラリー
※京都市営地下鉄烏丸線御池駅1番出口から徒歩1分