悲しい夢を見た
悲しく苦しい夢を見た
半分は夢で半分は過去に犯した過ちだ
悲しい夢の中で、
悲しく苦しい夢の中で、
僕は跪き両の手を組み許しを乞うている
全て僕の無思慮と無遠慮のせいなのに
僕以外の誰の落ち度でも無い筈なのに
何故罪無き善良なる君を傷付けるのか?
何故恐れと嫌悪を抱かせてしまったのか?
「お前は完璧じゃない、仕方ないじゃないか
悩んだ所で問題が解決する訳じゃ無いさ」
呵責に苛められ苦しみにのた打ち回る時
禍々しき己に蒼褪め嘔吐し、絶望する時
神は慈悲深き面持ちでそんな慰めを言う
諦め顔で少々困った様な優しい眼差しで
悲しく苦しく辛い夢を、僕は明け方に見る
未だに悪夢から目覚める事が出来ぬ儘だ